今季も主将〝志願〟のリーチ 「連覇」封印し、挑戦者として臨む 21日リーグワン開幕
36歳が王者として新シーズンを迎える。昨季、前身のトップリーグ時代を含めて自身初のリーグ制覇を成し遂げたBL東京のリーチ・マイケルは「どんなメンバー、どんな天候でも勝ちにこだわる」と闘志をみなぎらせる。 【写真】リーグワン開幕直前メディアカンファレンスで記念撮影に臨む選手たち 8月、トッド・ブラックアダーHCに主将続投について問われ、即答した。「やりたい」-。10年ぶりに主将に復帰した昨季に続きチームを牽引(けんいん)することが決まった。 高校、大学とあらゆるカテゴリーで「日本一」とは縁遠かったリーチにとって、王者の重圧は想像以上なのかもしれない。だからこそ「連覇は違う難しさがある。新しいチャレンジをしたい」と挑戦者としての姿勢を強調する。 日本代表主将として臨んだ7月21日、14-42で敗れたイタリア戦の後は「35歳以上はレスト」というジョーンズHCの方針で代表を離れた。いつもよりも長めのオフは、痛めていた左肩のリハビリやフィジカルの強化に励み、「自分にフォーカスする時間がたくさんできてよかった」とうなずくとともに、「(所属に)戦力になる選手が5、6人出てきている」と若手にも目を配った。 昨季、初優勝からの連覇を狙った東京ベイが6位と苦しんだ。14季ぶりの優勝だったBL東京と境遇が重なるだけに「どこかでほっとしてしまったのか。同じようにならないようにしたい」と気を引き締める。 「連覇」という言葉を封印して挑む新シーズンに向け「追いかけたほうが力が出る」と視線を上げた。(石原颯)