失格の畑岡奈紗が意見書 球探し “3分ルール”の明確化を
前週の米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」でボール捜索時間が規定の「3分」を超過していたことが翌日に判明したことで失格となった畑岡奈紗が14日、ルールの明確化などを求める意見書をSNSで投稿した。 【画像】翌日に失格の裁定…畑岡奈紗は無念の表情 意見書は英文と和文の2通りあり、「ShopRite LPGA Classicで失格となった件について」と題して「ルールの曖昧さ」、「違反の指摘と処分のタイミング」、「映像による検証」の3項目について指摘する内容になっている。 「ルールの曖昧さ」では「時間計測を開始するタイミング、誰がどのように計測するのか(誰が計測した時間を採用するのか)などは明確ではありません」とし、より具体的なルール作りを提案した。 「違反の指摘と処分のタイミング」では、ルールズ(競技委員)やツアー側から違反の指摘がなくスコア提出を終えた後に「外部からの指摘を受けて処分を下すことは避けるべきではないでしょうか」とつづった。 「映像による検証」では、映像検証を行うなら全選手に対応できる環境を整えるべきで、それができないなら「基本的に映像検証は行わず、選手、同伴競技者、ルールズの間で解決していくべき」と意見を述べている。 畑岡は「ショップライトLPGAクラシック」の第1ラウンドの最終9番(パー5)で、茂みに打ち込んだ球を探して見つけ、アンプレヤブルの処置をして、4オン1パットのパーとしてホールアウト。6アンダー「65」の4位で滑り出した形だった。 しかし、翌日8日の第2ラウンドスタート前に、現場にいた米テレビ中継局リポーターが、捜索の時間がゴルフ規則で定められた制限時間の3分間を超えていたのではないかとツアー側に指摘。ツアー側は映像を確認して「3分25秒」かかっていたと判断し、結果的に「誤所からのプレー」(ゴルフ規則14.7b)に当たるとされた畑岡は失格になった。 失格により、同試合での世界ランキングのポイント加算はゼロに。パリ五輪の出場枠はランクに基づいて決まるが、畑岡は10日時点で古江彩佳に逆転されて20位となり、日本代表選出の圏外となった。