【ドイツ】総合電機シーメンス、第1四半期は56%増益
ドイツの総合電機大手シーメンスは8日、第1四半期(2023年10~12月)の純利益が25億4,800万ユーロとなり、前年同期比56%増加したと発表した。スマート・インフラストラクチャー(SI)部門を中心に産業向け事業が好調で、予想を上回る結果となった。 売上高は2%増の184億1,200万ユーロ。鉄道などを手がけるモビリティー部門は10%、SI部門は5%それぞれ伸びた。医療機器子会社シーメンス・ヘルシニアーズは2%増えている。一方、デジタル・インダストリーズ(DI)部門は5%の減収だった。 受注高は222億9,800万ユーロと1%縮小。DI部門は33%減り、シーメンス・ヘルシニアーズは8%落ち込んだ。SI部門は3%のマイナスだった。半面、モビリティー部門は大きく90%増えている。 産業向け事業の利益は3%増え、27億2,300万ユーロ。同事業の利益率は15.8%と、0.1ポイント上昇した。 シーメンスは通期について、為替差損と自社ポートフォリオの変化を考慮した上で、増収率は4~8%になるとの予想を維持した。