動物乗った地下鉄運行で大にぎわい ── 大阪・天王寺動物園100周年PRで
動物さんが乗っててビックリ~──。2015年1月1日に開園100周年を迎える大阪市立天王寺動物園が20日、同市営地下鉄谷町線平野駅構内で「出張ミニ動物園」を開催。その動物たちの移動に一般客が乗る同線車両を使った動物列車も運行され、大勢の子どもらが動物とのふれあいを楽しんだ。
地下鉄車両に動物のってるー。子どもら乗車とともに歓声
このイベントは、同園100周年のPRとともに、市民に動物とふれあってもらう場を提供できればと企画されたもの。動物たちは同線大日駅から乗車。床などにビニールシートを敷いた対策万全の車両に「ミミナガヤギのメイちゃん」がいちばん乗りした。 同市交通局職員は「長年、ここで勤務してますが、動物が地下鉄に乗るなんてあまり記憶にありません」と笑顔。だが、フンなどをすると、苦笑しながらすかさず清掃対応に追われていた。 同線都島駅から一般の人の乗車も可能となり、駅の告知などを見た大勢の家族連れらが一斉に乗車。子どもらは乗ると同時に「カメやー」「ハヤブサやー」と歓声をあげ、地下鉄ながら1分もたたないうちに「天王寺動物園」でよくみる光景に変わっていた。
午前10時なのにラッシュ時のような混雑
1駅ごとに乗車する人も増え、午前10時にもかかわらずラッシュのような混み具合となった同線。子どもと一緒に来たという男性(35)は「これってすごすぎですよね。ヤギとかはまあわかるけど、カメも普通に歩いてますやん。実は子どもより僕が楽しみできました」と笑顔で動物を眺めていた。 別の車両では、職員がハヤブサやヘビを手に動物の特徴を説明。子どもらは「すげー」「さわっていい?」と言いながら恐るおそる動物をなでるなどし、喜びの表情を浮かべる。ただ、つい「電車に乗ってる」ということを忘れ、発車時にコケそうになる子どもも続発し、照れ笑いを浮かべる子も多かった。 しかし、いちばん人気は、同園100周年PR隊リーダーでヤギのメイちゃん。「メイちゃーん」「かわいい」といいながら頭をなでる子どもらで、常に車両はいっぱいになっていた。