新宿のホテルで…"セカンドパートナー"を探す男女が集う「既婚者合コン」に40代記者が潜入してみた
“既婚者限定”と銘打った「既婚者合コン」なるものが存在する。リアルの場で男女が集まるパーティといえば「街コン」などの独身をターゲットとしたものが主流だが、その既婚者バージョンだ。コロナ禍では一旦下火になっていたが、コロナ明けから再び賑わいを見せている。 【画像】「パンチパーマの人が好きっ」と言われ惚れた彼女を全身バラバラに…元カレ「戦慄の素顔」写真 現在男女の出会いは「マッチングアプリ」が主流。既婚者向けについても「既婚者専用マッチングアプリ」がここ2~3年で急速に拡大している。わざわざリアルの場に出掛けていくメリットは薄れているはずだ。ましてや既婚者の場合、多くの人に顔を見られるリスクもある。 それにもかかわらず、東京都内では新宿・銀座といった都心部で毎日のように「既婚者合コン」が開催されており、男性についてはどの合コンもほぼ満員になっているようだ。そんなに人気があるなら、ということで40代既婚男性である本誌記者が実際に潜入してみた。 調べてみると、参加費は男性が約1万円、女性は約1,500円程度と大幅に差がある。女性が集まっていないせいか、女性が無料になっているケースもある。また、参加者の年齢の幅は30~50歳など合コンごとに区切りがあり「高収入限定」などターゲットを絞ったパターンもあるようだ。また、こういった男女の出会いの場は「年齢詐欺」がつきものであるせいか、入場時には身分証の確認がある。 私は30~60歳まで、総数50名と比較的幅広い層をターゲットとした新宿西口の某ホテルで行われている合コンへ潜入することにした。時間は19時から21時までの2時間だ。 受付時にグループ番号を渡された。最初は指定された席に座るようだ。なんとなく年齢を配慮した席次になっているようで自分の席は30~40代半ばぐらいで男女5人ずつ10名のグループだった。 運営者の挨拶があって合コンスタート。ビュッフェ形式なのでドリンクや食べ物はセルフで取りに行く。 私のグループで口火を切ったのは40代半ばくらいであろう恰幅の良い男性だった。 「皆さんどこから来られてるんですか、自分は群馬からなんですよ」 職場が都内にあるのでその帰りに寄ったとのこと。「群馬ではあまりこういうのやってないんですかね?」と聞くと「やってたとしても地元で行くわけにはね」ともっともな回答が。 また、前に座っていた30代女性は都内在住で仕事帰りに来たと言っていた。 先ほどの男性が「どこに住んでるの?」と聞くと「千葉寄りの東京です」と、若干濁しながら答える女性。やはり序盤であまり細かいことを聞くのは微妙なようだ。 さらに先ほどの男性が「こういうとこに来るって初めてなんだけど若干罪悪感があるよね~」と話すと「大丈夫ですよ、みんな既婚者で立場は同じですから」と女性がフォローしていた。 やはり平日の夜に既婚者の男女が50人も一堂に集まって会食している様子は異様である。しかも全員が既婚者なのだ。他の席の様子が気になったので見渡してみると、全般的に男性はスーツでビシっと決めており、女性はドレスなど気合の入った格好をしている人が多く見られた。 20分程で「男性の方は隣のグループへ席のご移動をお願いします」とアナウンスがあった。最初の1時間は男性が席を移動し、残り1時間はフリータイムとなるようだ。20分だとほとんど個人的な質問もできないまま終わりそうである。 初心者を強調する女性 2グループ目で隣に座っていたのは初参加という40代女性。普段はフリーで仕事をしているようでこの日は休みだったようだ。 「ホントこういうのよくわからなくて」と何度も口にしていた。とにかく勇気を出して参加したと言いたいようだ。既婚者専用マッチングアプリもやっているようだが「3日に1回くらいしかログインしないからかな、誰とも会っていない」という。「そもそも今日私何を目的で来たのかな」とも言っていた。こういう女性は「男性にただ構ってほしい」だけなのかもしれない。 既婚者合コンにやってくるのは、やはり女性も男性も「訳あり」な可能性が高いのだ。
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