【センスあふれる古牧ゆかりさんの部屋づくり】居心地のいい部屋で流れている音楽は?
チェット・ベイカーの儚げな歌声に酔いしれる、夜のジャズ
夜はムードを大切に、静かに過ごすのが好きだという古牧さん。そんな夜の雰囲気づくりに欠かせないというのが、チェット・ベイカーのジャズだそう。 「ジャズは10代から好きだったんですが、20代前半の頃、仕事関係の友人からチェット・ベイカーのCDをプレゼントされてから、儚く繊細なチェットの歌声にすっかりハマってしまい、今でも毎日のように聴いています。 チェットのCDはたくさんあってどれも好きですが、夜によく聴くのは『Gitanes Jazz 'round Midnight』と『Sings And Plays From The Film Let' s Get Lost』の2枚。どちらもジャズバーにいるような雰囲気が漂う楽曲が収録されていますが、『Gitanes Jazz 'round Midnight』は5曲目『You're Mine, You!』と14曲目『Everything Happens To Me』、『Sings And Plays From The Film Let' s Get Lost』は2曲目『Imagination』と8曲目『Zingaro』が、ムーディな夜にぴったり。友人と過ごす夜も、ひとりの夜も、チェットの甘くかすれたような歌声に酔いしれながら、お酒を楽しんでいます」 【写真】(上)Chet Baker『Gitanes Jazz 'round Midnight』(PolyGram S.A. France 、1990年)、(下)Chet Baker『Sings And Plays From The Film Let' s Get Lost』(Little Bear Films, Inc.、1989年) 古牧ゆかり スタイリスト/ビジュアルディレクター。ファッション誌で活躍後、渡仏。パリに暮らす。帰国後『エル・ジャポン』のファッションエディターに。現在はフリーでファッション、インテリアのスタイリングや動画制作のビジュアルディレクションを手がける。本誌ファッション特集でも活躍中。 BY EMI ARITA