⚽女王の貫禄 藤枝順心、東海12連覇で全国切符 高校総体
東海高校総体は23日、岐阜県の各務原市総合運動公園でサッカー女子を行い、静岡県代表の藤枝順心が各県代表の4チーム総当たり戦で3戦全勝とし、12連覇で全国切符を手にした。22日の初戦で三重に7-0と大勝した藤枝順心は、23日も帝京大可児(岐阜)、豊川(愛知)ともに3-0で下した。 ▽女子 藤枝順心 3(2―0 1―0)0 帝京大可児(岐阜) 藤枝順心 3(2―0 1―0)0 豊川(愛知) ■「高さが強み」3戦合計で13ゴール無失点 藤枝順心が3戦合計で13ゴールを奪い、無失点と貫禄を見せつけて12連覇を達成。今年も危なげなく東海女王の座を守った。 雨でぬかるんだピッチで効果を発揮したのはセットプレーだ。この日、2試合とも先制点はMF植本主将のCKから生まれた。レフティーの主将は「入りが大事。セットプレーで決めようと思った」と、してやったりの表情だ。 2試合合わせて6得点のうち半分はCKの流れから。優勝を決めた豊川戦の前半終了間際。CKのこぼれ球を右足で押し込み貴重な2点目をたたき込んだのはDF柘植。「唯一上がれるチャンス。入って良かった」。3試合フル出場のセンターバックは胸を張った。 2022年度の全日本高校選手権から3季連続の全国制覇中で、今夏の全国総体では4季連続を目指す。例年に比べタレント性で小粒と言われているが、泥くさく挑戦権を勝ち取った。175センチのFW宮路も帝京大可児戦で2得点と結果を残した。植本主将は「今年のチームは高さが強み。それを生かせたのは良かった」。全国に向けて弾みがついた。
静岡新聞社