新NISA“成長投資枠”で狙いたい「米国高配当株」10選。配当金の再投資で大きく増やす
高配当株のデメリット
【高配当株のデメリット】 1. 成長率の低さ 高配当株を発行する企業は成熟企業が多いため、急成長を期待するのは難しいです。そのため、株価の上昇ペースは比較的緩やかであり、株価上昇を追求する投資家にとっては物足りないかもしれません。 2. 配当の減額リスク 企業の業績が悪化した場合、配当金が減額されるリスクがあります。特に経済状況が悪化した場合や、企業の収益が減少した場合に配当が削減されることがあります。 3. 株価の安定性 高配当株は一般的に安定していますが、それは逆に言えば大きな値上がりが期待しにくいことを意味します。株価の安定性が高い分、ハイリターンを狙う投資家には向かない投資手法です。 4. 資本コストの上昇 高配当を支払う企業は、配当金の支払いにより内部留保資金が減少します。そのため、将来的な成長投資に充てる資金が不足する可能性があります。これにより、企業の成長率が抑えられる可能性があります。 このように高配当株にも一長一短がありますが、株式相場が暴落したときにも安定した配当金を得ることで、投資家のメンタルを支えてくれる役割があります。筆者自身、2020年3月のコロナ禍の株式相場の大暴落時は配当金によって、その時の感情に流されずに冷静な投資判断ができた経験があります。
注目の米国高配当株10選
それでは注目の米国高配当株を10銘柄紹介します。ここでは高配当株の定義を配当利回り3%以上とします。また配当利回りと株価は執筆時点(2024年6月10日時点)のデータです(※筆者自身が保有している株は記載しております)。 1【AT&T (T)】 配当利回り: 6.07% 株価: 18.11 USD 業種: 電気通信・テクノロジー 配当支払い月: 2月、5月、8月、11月 米国の主要な電気通信企業で、携帯電話サービスやインターネット接続、エンターテイメントサービスを提供しています。広範なサービスと安定した収益基盤を持ち、高い配当利回りを維持しています。 2【ファイザー (PFE)】 配当利回り: 5.83% 株価: 28.58 USD 業種: バイオ医薬品 配当支払い月: 3月、6月、9月、12月 世界的なバイオ医薬品企業で、革新的な医薬品の開発と製造を行っています。特に、ワクチンや治療薬で有名であり、安定した業績を背景に高い配当を提供しています(※筆者保有銘柄)。 3【コカ コーラ (KO)】 配当利回り: 3.02% 株価: 63.91 USD 業種: ノンアルコール飲料 配当支払い月: 4月、7月、10月、12月 世界中で愛されるノンアルコール飲料を製造・販売している企業です。ブランド力が高く、安定した収益を上げており、長期的な配当も魅力的です(※筆者保有銘柄)。