阪神・伊藤将司、雨中で奮投7回3失点 五回終え中断…六回まで無安打投球も七回に逆転許す
(セ・リーグ、DeNA3-5阪神、5回戦、2勝2敗1分、24日、横浜)ノーヒットノーランからまさかの暗転も…。見事なゲームメークが、最後の大逆転勝利につながった。阪神・伊藤将司投手(27)は7回4安打3失点(自責2)。勝てたからこそ、反省も気落ちせず口にした。 【写真】MVPを問われた岡田彰布監督は「そらノイジーやろ」 「途中までは何とか打たせてゼロを積み重ねることはできたんですけど、ああいうところで、もうちょっと粘れたらいいなとは思いました」 六回まで無安打投球を続けていたが、1―0の七回だ。先頭の佐野に右前へ初安打を許すと、宮崎にも中前へ運ばれた。2死二、三塁となってから、敬遠せず勝負を挑んだ好調の山本に、外角へのツーシームに反応された。遊撃・木浪のダイブも及ばず、二遊間を破る2点打で試合をひっくり返された。さらにD4位・石上(東洋大)の右前打は森下が後逸し、その間にもう1失点。悔しいイニングになった。 ただ、冷たい雨が降り続く悪条件の中で六回まで無安打は文句なし。五回を終えてから36分間の中断を挟み、続く六回のマウンドにあがるまでには約50分も要したインターバルも「集中を切らないようにしていた」とブルペンでキャッチボールを行うなどし、戦う姿勢を崩さなかった。 「直球も力強いものもいっていたし、ポップフライが多かった。そういうのがよかったんじゃないかな」 ここぞでの粘りは次回以降の課題だが、誰も責めやしない。伊藤将は横浜の地で、たくましさを取り戻した。(須藤佳裕) ◆伊藤将について阪神・安藤投手コーチ 「ブルペンから状態はいいと思った。試合でも何とか粘りながら、状態は上がってきている」