1989年の沼津へタイムリープ 赤瀬川原平さん未発表写真を展示 沼津の書店
沼津市下本町の書店「リバーブックス」は7月7日まで、路上観察などで知られる前衛芸術家の故赤瀬川原平さんの写真展「タイムリープ・沼津1989/東京1993~1999」を開いている。街角の建物や看板を独特の視点で切り取った赤瀬川さんが、1989年に市内で撮影した初公開の写真4点を展示している。 展示したのは、赤瀬川さんが妻の尚子さんと市内を旅行で訪れた際に撮影した写真4点や、都内の風景スナップなど計11点。同展は東京の森岡書店に続き2カ所目。沼津での開催に当たり、尚子さんから沼津の未発表写真を展示する提案があった。 市内の写真は、沼津港周辺の喫茶店や看板、役に立たない階段など、普段見過ごしがちな風景。喫茶店以外は、現在も残っているという。店主の江本典隆さんは「風景を面白がる赤瀬川さんの『ものの見方』を知れば、沼津の町歩きがより面白くなるのでは」と話した。店内では赤瀬川さんの書籍も販売している。
静岡新聞社