給与から引かれている「復興特別所得税」って? 年間いくら引かれるの?「年収400万円」のケースで試算
年間にどれだけの「復興特別所得税」が集められる?
日本全体では、1年間でどれほどの復興特別所得税額が徴収されるのでしょうか。財務省によれば、令和5年度における所得税額全体(補正後予算額)は「21兆2950億円」とされています。このうちの2.1/102.1が復興特別所得税額と計算できますので、 21兆2950億円×2.1/102.1=約4380億円 年間で約4380億円が、復興特別所得税として国民から徴収されていることがわかります。東日本大震災で大きな被害を受けた県の1つ、岩手県の令和6年度予算は全体で7322億円ですので、県の年間予算の約6割に匹敵する、大変大きな額であるといえるでしょう。
まとめ
復興特別所得税は、年収400万円の人の年間負担は1764円程度、日本全体では昨年度で約4380億円が集められました。東日本大震災で被害を受けた地域の復興支援に使用され、今から13年後の令和19年(2037年)まで継続していく予定です。 大きな金額が今後も東北地方を中心とした復興に使用されていきます。復興特別所得税を負担する国民の1人として、税が正しく活用されることを願っています。 出典 国税庁 個人の方に係る復興特別所得税のあらまし 復興庁 東日本大震災からの復興の状況と取組(2023年12月) 財務省 税収に関する資料 令和6年度租税及び印紙収入予算(案) 国税庁 No.1410 給与所得控除 国税庁 No.2260 所得税の税率 執筆者:山田圭佑 FP2級・AFP、国家資格キャリアコンサルタント
ファイナンシャルフィールド編集部