全国ツアーの初日を迎えた新浜レオン（左）と木梨憲武

　演歌歌手の新浜レオン（28）が21日、千葉県成田市の成田国際文化会館で、自身初の全国ツアーの初日公演を行った。最新曲「全てあげよう」をプロデュースした木梨憲武（62）も駆けつける豪華なステージで20曲を披露。1100人のファンを魅了した。 　2019年のデビューから約5年。コロナ禍などの影響でできずにいた全国ツアーが実現し「ようやく全国のみなさんに会いに行ける」と笑顔。千葉県出身の新浜にとって、成田市は成田山新勝寺でデビューイベントを開催するなど思い入れの深い土地。「大切な成田で初日を迎えられる、これ以上ない一日」と喜びをかみしめた。 　ライブは「全てあげよう」からスタート。膝立ちしながら床を滑る“膝スラ”の振り付けが注目を集める中、今回のツアーではステージ上に高さ1メートル、長さ5・5メートルの特設スロープを設置。普段より派手な“膝スラ”を決めて一気に観客の心をつかんだ。人気曲「捕まえて、今夜。」では母校・千葉英和高校のダンス部員が参加。話題となった“窓ふきダンス”を一緒に披露し会場を沸かせた。 　アンコールの1曲目が終わると木梨が登場。「わざわざゴルフの予定をキャンセルして来たよ」と冗談めかすなど“舌好調”で、客席に新浜の父で演歌歌手の高城靖雄（66）を見つけると「お父さんにも曲を作りましょうか」と話しかけて笑いを誘った。 　真っ赤なジャケット姿で一方の新浜は白の衣装。紅白姿の2人が並び、木梨は「レオンの宿命は紅白歌合戦に出ることだからね」とエール。新浜も「今年はこれが勝負曲です！」と宣言し、2人で「全てあげよう」を披露した。 　前日にはドジャースの大谷翔平投手（30）が「50―50」を達成。元高校球児の新浜は刺激を受けたといい「大谷選手は想像を超える何かをやってくれる。僕も皆さんの想像を超えるようなステージに出たい」と熱望。2部門にまたがる大記録にあやかって「一つは紅白。もう一つはスタジアムライブ」と目標を掲げた。（吉澤　塁）