まさに崖っぷち…正念場を迎えたドラ1打者6人
2024年シーズンに向け、各球団が戦力補強を続けているプロ野球。上位進出には新入団選手の台頭が必要不可欠であり、2023年ドラフト会議で指名されたルーキーたちにも大きな期待がかかっている。一方で、新戦力の加入で厳しい立場となった選手も存在する。ここでは、正念場を迎えているドラフト1位入団の野手を取り上げる。 【写真】球界に衝撃…まさかの退団を経験した大物5人
平沢大河
投打:右投左打 身長/体重:176cm/80kg 生年月日:1997年12月24日 経歴:仙台育英高 ドラフト:2015年ドラフト1位 一時はブレイクの兆しを見せていた千葉ロッテマリーンズの平沢大河。今後の野球人生を考えると、2024年はキャリアハイの成績が必須と言えるだろう。 仙台育英高校時代は超高校級ショートとして名を馳せ、3年夏の甲子園で躍動。惜しくも準優勝となったが、同大会で3本塁打を放つなど、抜群の存在感を放った。 ドラフト会議では、地元球団の東北楽天ゴールデンイーグルスとロッテが1位指名。競合の末にロッテへの入団が決まった。 将来の主軸打者として期待され、高卒1年目から一軍でも出場機会を得た。一方で、プロ初ヒットまでに24打席を要するなど、プロの壁にも苦しんだ。 外野に挑戦した2018年には、112試合に出場。打率.213(規定未満)ながら5本塁打を放つなど、飛躍の足掛かりを掴んだかに見えたが、2020年からは2年連続一軍出場なしに終わった。 2023年はシーズン序盤こそヒットを重ねたが、年間を通しての活躍はできず。57試合出場で打率.170と低迷した。まさに正念場を迎えているだけに、2024年は大きく成長した姿を見せたい。
後藤駿太
投打:右投左打 身長/体重:180cm/85kg 生年月日:1993年3月5日 経歴:前橋商 ドラフト:2010年ドラフト1位 守備での貢献度は申し分ない後藤駿太も、巻き返しを図りたい1人である。 前橋商業高校時代には「群馬のイチロー」と称され、走攻守三拍子揃った好打者として活躍。迎えたドラフト会議では、外れ外れ外れ1位でオリックス・バファローズに入団した。 高卒1年目から開幕スタメンに名を連ねるなどその実力を示すと、バッティングが課題となっていたが、2014年は規定打席未満ながら127試合出場で打率.280、5本塁打と一定の数字を残した。 しかし、その後も打撃面で苦しむシーズンが続き、2022年シーズン途中に中日ドラゴンズにトレード移籍した。 2024年シーズンは、走攻守に渡る猛アピールは不可欠。まずはスタメンの機会を増やし、低迷するチームの起爆剤となりたい。