「井上陽水さんが歌うと東京が素敵な街になる」 岡村靖幸&斉藤和義、東京ドライブをテーマに選曲!
細野晴臣、井上陽水…ふたりの選曲は?
1曲目の選曲は、 細野晴臣&イエロー・マジック・バンドの『東京ラッシュ』。 岡村:この曲はですね、東京のいろんなところで車の渋滞はあるよっていう内容の歌です。東京は混むところ混むからねえ。 斉藤:そうだね。続けては私の選曲です。 2曲目は井上陽水の『Tokyo』。 斉藤:ちょうどこの曲が出たときに、(自分が)東京に出てきたはずです。当時、ミュージシャンになりたいと思って出てきたものの、何のつてもないし、バイトをするしかない日々でした。東京に出たとき、憧れの大東京って感じもなく、バイトに忙殺されている日々で。空気が悪いわ渋滞ばっかりしてるわ人は冷たいわ、東京にネガティブなイメージしか浮かんでなかったんだけど、この曲を聴いたときにすごく華やかだなって思ったんだよね。 岡村:ロマンチックな曲だよね。 斉藤:陽水さんが歌うと東京が素敵な街になるなっていうか。これは本当にすごい曲だと思う。
ツアーを経て東京に帰ってくると…
続けての選曲は、松任谷由実の『手のひらの東京タワー』。 岡村:みなさんも感じることだと思うんですけども、ミュージシャン同士で言えば、ツアーが終わって東京に戻ってきて東京タワーが見えたり、車を運転して東京タワーが見えたりすると「東京に帰ってきた」って感じがする。東京タワーって“昔の東京”でもあるから、郷愁感もあるんだけど、ロマンチックな気持ちにもすごくなる。この曲自体は恋愛の歌なんですけど、車で移動して東京タワーが見えたりするとムーディーな気持ちになったりしない? 斉藤:するする。いいよね。 4曲目の選曲はRCサクセションの『甲州街道はもう秋なのさ』。 岡村:僕は上京してすぐ住んだのが吉祥寺なんですけど、とってもいい場所で数年住んで。そこから90年代までウロウロしてたんですけど、斉藤さんと話してたらすごく近くにいたってことで。 斉藤:俺も最初に住んでたのが吉祥寺で、1988年ぐらいだからちょっとだけかぶっていたかもしれない。東京って言うとビルがいっぱいの港区近辺をイメージする人も多いのかもしれないけど。武蔵野出身と言うと国立出身の忌野清志郎さん。THE STREET SLIDERSとかクロマニヨンズのマーシー(真島昌利)さんとかもあっち多摩方面出身ですけども。 岡村:そうなんだ! 斉藤:ロック系ミュージシャンも多い。 岡村:TM NETWORKもそうだもんね。 斉藤:TMは「多摩」って話だもんね。そんななかでも甲州街道っていう国道20号線ですよ。『甲州街道はもう秋なのさ』っていい歌ですよね。 岡村:秋になると甲州街道って木がばーっと枯れ始めるんだよね。 斉藤:甲州街道を走るたびにRCサクセションって思う。 岡村:わかる。