無名校から西武の救世主へ!? 高卒3年目左腕が育成ドラフト出身投手として球団初の先発勝利!
7月15日、西武が連敗を8で止めた。その立役者は高卒3年目の左腕・菅井 信也(山本学園出身)だった。 【一覧】西武の育成ドラフト出身投手 今シーズン2度目(登板は5試合目)の先発となったこの試合で5回1死までパーフェクトピッチング。紅林 弘太郎(駿河総合出身)に二塁打を許し大記録とはならなかったものの、ここで崩れることはなく後続を断ち無失点で切り抜ける。 6回も三者凡退とし7回も続投。この回は先頭から連打と送りバントで1死二、三塁のピンチを背負うも紅林をセンターフライに仕留め、代打で登場した杉本 裕太郎(徳島商出身)を空振り三振に切って取った。結局、7回無失点、被安打3、奪三振7,与四死球0の好投でプロ初勝利を勝ち取り、チームの連敗ストッパーとなった。 そんな菅井は2021年育成ドラフト3位で指名を受け山本学園から西武へと入団した。高校時代に甲子園出場はなく全国的には無名の存在であり、1年目はわずか3試合(3回)の登板に終わった。しかし昨年は15試合(66回1/3)を投げ防御率3.12と着実に成長。3年目の今年6月に念願の支配下登録を勝ち取った。 西武の育成ドラフト出身選手で支配下昇格を勝ち取ったのは、水上 由伸(帝京三出身)と豆田泰志(浦和実出身)についで菅井は3人目。水上と豆田の両投手は中継ぎとしての起用であり先発ではない。菅井は育成ドラフト出身投手として球団初の先発勝利を飾ったのだ。 今年の菅井は支配下登録、一軍登板、そして初勝利とここまでトントン拍子で進んでいる。これから先も同じように菅井は先発投手として実績を積み上げていくことができるだろうか。21歳の左腕にこれからも期待したい。 <西武の育成ドラフト出身投手> ※支配下登録された選手 水上 由伸(帝京三→四国学院大→2020年西武育成5位) 豆田 泰志(浦和実→2020年西武育成4位) 菅井 信也(山本学園→2021年西武育成3位)