【裏金疑惑】元二階派の佐藤ゆかりさんに質問”疑惑の金の使い道は?” 可能性として「金が動くのは自民党総裁選。私自身、封筒を差し出されたことがある」
12月19日、東京地検特捜部が強制捜査に入った自民党・二階派をまとめるのが、二階俊博元幹事長。当選13回、現職国会議員では最高齢の84歳の政界の重鎮。国会議員時代、二階派に所属していた佐藤ゆかり氏に、自民党の裏金疑惑について、「使い道として考えられるのは?」と質問すると、「例えば自民党総裁選ではお金が動く。私自身、ある特定の候補者から封筒を差し出されたことがあります」と可能性を指摘しました。 「志帥会の創設メンバー」亀井静香氏(87)が口を開いた「俺も配ってました。何億円もの金、1000万単位でババッと」
――二階派のトップ、二階俊博元幹事長とは、どのような方でしょうか。 (佐藤ゆかり氏)中国などに大軍団を連れて視察に行くのが【二階さんスタイル】と言われてるんですね。200人くらいの中小企業の社長らを連れて、中国やロシアを視察して、要人に会わせたりする。二階さんは「徹底的にやるときはやりきる」そういう強さもあると思うんです。
パーティ券のノルマは大変なのか?
――二階派からは、「ノルマが大変」と言って桜田義孝元大臣が離脱。小泉龍司法務大臣も抜けて、志帥会は38人となっています。佐藤ゆかりさんは無派閥からスタートされていますが、何がきっかけで二階派に入ったんですか。 (佐藤氏)一時期、落選して民主党政権になり、そのとき自民党が下野をして、参議院議員もやっていました。実はそのとき小さな派閥に入っていたんですね。でもやはり予算委員会での質問とか、NHK中継が入るとか、花形議員としての出番がある、こういったときは「派閥の力学」で、大きな派閥から登板する議員が出てくるんですよね。 力学で言うと、やはり一定の派閥に入らないとなかなか機会をもらえない、というのが国会議員の現状です。
派閥事務所は「毎週木曜、みんなでお弁当」の例会
――続いて、派閥の事務所というものについてお聞きしたいです。議員らは派閥事務所で何をしているんでしょうか? (佐藤ゆかり氏)毎週木曜日の昼0時から、派閥の例会というのを各派閥でやっています。そこで一緒にお弁当を食べて、元会長を務める最高顧問という重鎮の議員さんが訓示を述べて、それをみんなで聞いて、国会の情勢に対する対応のあり方とかを若手議員も学んでいく場です。 もう一つ大事なのは、幹部がそろいますから、日頃は忙しく散り散りばらばらの幹部が一堂に会するので、例会が終わった後に、ちょこちょこっと走っていって相談事をしたり、調整したり、そういう場としても欠かせない機会です。