あなたは分かる?今さら聞けない「いきなり団子」名前の由来
いっぽう近年「いきなり団子」は、進化を遂げています。 ■コーヒーに合う「いきなり団子」 熊本駅の肥後よかモン市場にある、創業40年を超える いきなり団子専門店「長寿庵」。 こだわりの詰まった5種類のいきなり団子は、外国人観光客からも人気を集めています! 長寿庵 熊本駅店 永井貴美子さん「いもは同じですが、生地が違ったり餡が違ったり、いろんな味を楽しめるように種類も増えてきている」 中でも注目は「焼きなり団子」! これぞ郷土菓子と洋菓子のマリアージュ! サクサクのクロワッサン生地で焼き上げた、渾身の一品です。 永井さん「コーヒーに合う洋風のいきなり団子のような。新しいものも取り入れて作っている」 ■団子にりんごのコンポート!? 益城熊本空港インターチェンジのすぐ近くに店を構える「むさし本舗」。 ――いきなり団子は知っている? 東京から「初めて知りました。この店が一番美味しいと評判」 こだわりの芋と3種類のあんこに、店独自のうすい生地が絶妙に調和するいきなり団子。 多い時には、毎日400個近くを全てイチから手作りします。早い時は午前中に無くなるそう。 中でも特に人気の、進化系いきなり団子が『きなこいきなり』。 お餅のような生地の中には、芋とあんこ、そしてリンゴのコンポートが! 相性抜群でクセになる、新感覚のいきなり団子。甘酸っぱさとシャキッとした食感が魅力です。 進化を続ける「いきなり団子」ですが、街の声からは、そもそもの話が。 「私たちの頃はあんこが無かった気がする」 「あんこは入ってなかった」 寺本准教授に昔のいきなり団子について聞いてみると…。 寺本准教授「昔のいきなり団子はさつまいもを小麦粉の生地で包んだだけです。あんこは入っていませんでした」 昔、家庭でよく作られていたいきなり団子は、いきなりに切ったイモと小麦粉の皮だけと、いたってシンプルです。 寺本准教授「子どもの頃、祖母に作り方を教えてもらってこのタイプを作っていました」
学生「材料があれば簡単にできるなとおもって」 寺本准教授「家で作らなくなったら郷土料理は消えてしまう。少ない材料で手軽に作れるので、たまには家で作ってみてはいかがでしょうか」
熊本放送