ECMレコード創立55周年を記念して、ドキュメンタリー映画『ECMレコード―サウンズ&サイレンス』が上映
ヨーロッパを代表する名門レコード・レーベル、ECMレコードの創立55周年を記念し、ドキュメンタリー映画『ECM レコード―サウンズ&サイレンス』が全国順次ロードショー公開される。 ECMレコードは「Edition of Contemporary Music」の略で、1969年にマンフレート・アイヒャーがドイツのミュンヘンに創立したレコード・レーベル。アイヒャーはクラシック音楽とジャズの演奏家として活動した後、20代半ばでECMを立ち上げた。創立時のコンセプトは“静寂の次に美しい音楽”。他のレーベルとは一線を画し、その透明感のあるサウンド、澄んだ音質、洗練された美しいジャケット・デザインなどが世界の多くの音楽ファン、アート・ファンを魅了し、キース・ジャレット『ザ・ケルン・コンサート』やチック・コリア『リターン・トゥ・フォーエヴァー』、パット・メセニー『ブライト・サイズ・ライフ』など数多くのジャズの名盤を輩出している。さらに、ジャズのみならず、アンビエント・ミュージック、ワールド・ミュージック、トラッドなど幅広い音楽に貢献してきた。また、1984年には現代音楽に焦点を当てたレーベル「ECM New Series」も創設。アルヴォ・ペルト、ギドン・クレーメル、ハインツ・ホリガーらが新作を発表するなどジャンルを広げ、クラシック界にも進出した。 ECMレコードがこれまでリリースしてきたカタログ数は2,000を超え、昨年80歳を迎えた創立者マンフレート・アイヒャーは年間約20枚のアルバムを今でも録音、リリースし、常に新しい音を追求しつづけている。 本作は、ペーター・グイヤー+ノルベルト・ヴィドメールの共同監督による2009年スイス製作のドキュメンタリー映画。ECM レコード創立者であり、現代音楽を代表するプロデューサー“マンフレート・アイヒャー”が世界のさまざまな場所で音楽を作り出すその瞬間を、彼と共に巡っていく。 映画『ECMレコード―サウンズ&サイレンス』は、2024年10月18日(金)より全国順次公開。
otocoto編集部
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