世界57位の“伏兵”マロジャンがデミノー下し「ATPマスターズ1000」2度目の8強へ<男子テニス>
マイアミ・オープン
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は26日、シングルス4回戦が行われ、世界ランク57位のF・マロジャン(ハンガリー)が第9シードのA・デ ミノー(オーストラリア)を6-4,0-6,6-1のフルセットで破り、大会初のベスト8進出を果たした。 【アルカラス、シナー、メドベージェフらマイアミOP組合せ】 24歳のマロジャンは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で3回戦に進出。今月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)ではN・ジャリー(チリ)らを下しベスト16に駒を進めた。世界ランクは全豪オープン終了後に自己最高となる57位を記録しており、現在もそのランクを維持している。 また「ATPマスターズ1000」では昨年5月のBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)で初の本戦入りを果たすと、いきなり16強入り。その後10月のロレックス・上海・マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)でベスト8へ駒を進めるなど、大きな大会で徐々に結果を出してきた。 今大会は1回戦で世界ランク98位のA・コバチェビッチ(アメリカ)、2回戦で第6シードのH・ルーネ(デンマーク)、3回戦では同45位のA・ポピリン(オーストラリア)をいずれもストレートで勝利し4回戦進出を決めている。 この試合、第1セットはデ ミノーに1度もブレークポイントを許すことなく先行するも、第2セットは息を吹き返したデ ミノーに対し3度のブレークを奪われ今大会初めてセットを落とした。 それでもファイナルセットでは互いに疲れの見えるなか、2度のブレークのピンチを凌いだマロジャンがリターンゲームで2度のブレークに成功。1時間43分で「ATPマスター1000」2度目の8強入りを決めた。 「ATPマスターズ1000」初の4強入りがかかるマロジャンは準々決勝で第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。ズベレフは4回戦で第15シードのK・ハチャノフをストレートで下しての勝ち上がり。 同日には第1シードのC・アルカラス(スペイン)や第2シードのJ・シナー(イタリア)、第3シードのD・メドベージェフらが8強入りを決めている。