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【北京＝三塚聖平】中国南部、広東省広州市の警察当局は8日、同市内で通行人が刃物で切り付けられる事件が起きたと発表した。3人が負傷したという。 警察発表によると、事件は広州市天河区で同日午後に発生した。容疑者の男（60）は現場で取り押さえられたという。警察当局は事件について捜査中としており、動機や容疑者と被害者との関係といった詳細については明らかにしていない。 中国では不動産不況を背景に経済成長が鈍化して庶民の雇用・所得環境が悪化している。そうした経済状況を背景に、公共の場での無差別な襲撃事件が各地で起きていると指摘される。 9月30日には上海市のスーパーマーケットで男が刃物で複数人を切りつける事件が起き、3人が死亡し、15人が負傷した。容疑者の男（37）は経済的な問題を抱えており、鬱憤を晴らすために上海にきて事件を起こしたという。 9月18日には広東省深圳（しんせん）市で日本人学校に通う日本人男子児童（10）が、定職を持たない容疑者の男（44）に刺殺される事件が起きている。