アップデートする百貨店
林:オールジャンルを扱う百貨店の強みだね。百貨店市場は9兆円から5兆円規模に縮小している半面、大都市の旗艦店は過去最高の売り上げが続出している。地方では百貨店ゼロ県が増えているし、一概に良し悪しが言えない状況です。
本橋:林さんは何が印象的でしたか?
林:富裕層向けの事業を強化していることですね。特にVIPルームをどう作るかについては、各社知恵を絞っています。阪急うめだ本店は飲食フロアの直営レストラン跡地をVIPの買い物スペースとしてリニューアルします。富裕層向けのサービスをブラッシュアップしながら、大衆向けにラインアップをアップデートするからこそ、百貨店は生き残れるのだと思います。