射撃場のクレー放出機更新 南砺市補正、県に支援要請 猟友会講習、クマ対策の拠点
南砺市議会民生文教常任委員会は19日開かれ、市側は、市クレー射撃場についてクレー(射撃用の皿)を飛ばす設備の放出機18台をすべて更新する方針を示した。2000年とやま国体の後、修理しながら使用してきたが、設備の購入を決めた。県内でクマやイノシシの出没が相次ぐ中、猟友会の講習会に欠かせない重要拠点として今後、県の支援を求める。竹田秀人氏(自民クラブ)が質問した。 クレー射撃場は、2010年4月に県から無償譲渡された。庄川自動車(砺波市)が指定管理者となり運営する。譲渡当初、県と市で修繕用の施設管理基金4千万円を設けたが、今回の更新で使い果たした。日本スポーツ振興会の助成などと合わせ2373万円の補正予算案を計上した。 市によると、クレー射撃場は2階建て施設からクレーを飛ばすスキート種目と地下からクレーが飛ぶトラップ種目の射撃場がそれぞれある。大会だけでなく、スキートの射撃場は、県内の猟友会が技能向上や免許更新の講習会場としても利用され、石川県内の関係者の利用も目立つ。 市側は「有害鳥獣の出没が増え、県内でも重要な施設になっている。県に基金への応援や再度の県営化検討も併せて要望していきたい」とした。 ●市民病院に「アート」導入 市側は南砺市民病院の回復期リハビリテーション病棟に患者や医療スタッフの心を癒やす「ホスピタルアート」を導入する考えを示した。廊下や食堂、デイルームなどにアートを施し、癒やしの空間を整備する。 業務委託料988万円を6月補正予算案に計上した。才川昌一氏(自民クラブ)が質問した。