谷村新司さん死去 72年にアリスでデビュー、山口百恵さんなどに楽曲提供、上海音楽学院で教授…功績を振り返る
シンガー・ソングライターで、3人組バンド・アリスのメンバー・谷村新司さんが8日に亡くなっていたことが16日、公式X(旧ツイッター)で発表されました。谷村さんの功績を振り返ります。 【画像】谷村新司さん死去を受けコメントを発表したアリスの堀内孝雄、矢沢透 谷村さんは1948年12月11日生まれ、大阪府出身。1972年3月に、堀内孝雄さんと2人でアリスとして『走っておいで恋人よ』でレコードデビューしました。その約2か月後に矢沢透さんを加え、現在の形である3人のアリスとして活動を開始。ボーカル&ギターを担当し、『冬の稲妻』『チャンピオン』などのヒット曲を連発、“チンペイ”という愛称で親しまれました。 1981年にアリスが活動休止すると、ソロアーティストとしての活動がメインに。自身の代表曲である『昴』や、山口百恵さんの『いい日旅立ち』、加山雄三さんとの共作による『サライ』など、誰もが口ずさめるメロディーの楽曲を生み出しました。
■教授としても音楽を志す若者の育成に尽力
2004年には、上海音楽学院教授に就任。その後、上海音楽学院名誉教授や、東京音楽大学の客員教授として、音楽を志す若者の育成に尽力しました。2015年には、40年以上にわたる音楽活動で、広くアジアに受け入れられる作品を生み出したことが評価され、紫綬褒章を受章しました。 2009年、メンバー全員が還暦を迎えるタイミングでアリスが本格的に再始動し、2013年には全国47 都道府県をまわるツアーを完走。その後もソロアーティストとして活動しながら、2017 年にはアーティスト活動45 周年を迎えるなど精力的に活動していました。 谷村さんは、2023年3月にアリスの公式サイトで、急性腸炎のため手術を受け、当面の間入院して療養することを発表。4月には谷村さんの体調を考慮し、6月からスタートする予定だったアリスの全国ツアーを2024年に延期することが報告されていました。