慶應卒・年収800万・・・46歳の彼が婚活で大苦戦→再婚にたどりついた軌跡
明らかにDV被害だが、博之さんは結婚自体が嫌になることはなかったようだ。前妻の申し入れで離婚をした後、「一人はやはり寂しい」と婚活を再開。今度こそちゃんとした女性と結婚したいと思って結婚相談所に入会した。しかし、交際相手から宗教の勧誘をされるなどのトラブルがあったという。大人しそうな博之さんは狙われやすいのかもしれない。 「相手は私と同じくその結婚相談所の会員だったので明らかに管理不行き届きです。クレームをつけてすぐに退会しました」
社会人としては管理職分野でのキャリアを重ねているという博之さん。雰囲気は優しげだけど、プロの「管理」には厳しいのだ。勤め先と同じく結婚相談所も2回替えて、3社目で相性のいいカウンセラーと出会って成婚に至った。 ■女性に好かれるような立ち振る舞いができない 「そこにも3年間お世話になりました。結婚したかったので途中で諦めようと思ったことはありません。断られても次があるだろうと思い続けていました」 なかなかの強メンタルである。ただし、博之さんの努力は「自己改善」よりも「活動継続」に集中していた。2つ目の弱点である「女性に好かれるような立ち振る舞いができない」ことは少しずつしか直らなかった。
「カウンセラーの方と月に1回面談ができたので、無頓着だった身だしなみなどは少し直せたと思います。でも、炎天下でハイキングデートに誘ってしまったり、学歴の話ばかりして嫌われたり。私の目がギラギラしていて怖かったという理由で、婚約をした3日後に交際終了されたこともあります」 いわゆる高望みをしていたわけではない。旅行やドライブ、山歩きなどの趣味を共有できる同世代ならばいいな、と願っていたに過ぎない。実際、婚約を解消された相手は同い年のシングルマザーだった。
■楽観的で寛容な11歳年下の女性と出会う そんな博之さんに幸運が訪れたのは婚約解消の翌月だった。落ち込みながらも結婚相談所の上限数までお見合い申し込みをして、そのうちの1人である志保さん(仮名)と会うことができた。博之さんより11歳も年下の未婚女性である。 「趣味はまったく合わなかったのですが、なぜか印象はお互いに悪くなかったようです。妻は熱烈な広島カープファンなので、今では私もにわかファンになっています」