【F1】角田裕毅の“序盤でのリタイア”を悔やむRBチーム代表「アップデートに対する理解が深まるはずの40周を失った」
F1イタリアGP決勝が現地9月1日に行なわれ、RBの角田裕毅はわずか7周でリタイヤを喫した。中国GP以来今季2度目のDNFについて、チーム代表は今回の週末をノーポイントで過ごした以上の打撃を受けたと語った。 【動画】ヒュルケンベルクとの接触で角田裕毅が無念のリタイア 今大会でフロアやフロント・リアウイングなどに新たなアップデートを投入したRB。角田車のみに搭載する形で週末を迎えたが、速さは見られず。予選も角田のみがQ1落ちとなり、ダニエル・リカルドは12番グリッドを獲得した。 決勝では角田が16番手から一時14番手まで順位を上げたものの、5周目の第1コーナーでターンしたところで右後方からオーバースピードで飛び込んできたニコ・ヒュルケンベルク(ハース)が角田車の側面に追突、フロアを破損してしまいリタイアとなった。リカルドもペナルティが重なり入賞圏外の13位に終わった。 この結果にチーム代表のローラン・メキーズ氏は「ユーキのリタイアで最も悔しいのは、アップデートに対する理解が深まるはずの40周を失ったことだ」と落胆。制限の多い現行型マシンのテストを行なう絶好の機会を逃したことで次戦以降の戦闘力にも大きく影響を及ぼすと示唆した。 「ダニエルのペナルティがなくても、彼がポイントを獲得することは難しかったという事実を隠すことはできない。中盤の最前線に戻るためには、パフォーマンスのステップアップが決定的に必要であり、バクーに行く前にここで集めたデータの分析に集中している」と戦闘力不足を痛感したレースだったと振り返ったメキーズ氏。「水曜日にモンツァに滞在してピレリのタイヤテストを行ない、その後、特にアップデートパッケージに関して、この週末からどのような教訓を学べるかを数日かけて確認するつもりだ」とアップデートの理解が急務だと強調した。 構成●THE DIGEST編集部
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