西武・今井達也「『新人には負けられないぞ』という気持ちだった」 完封で2年連続2桁勝利 初の最多奪三振タイトルも確実に
◆西武4―0日本ハム(1日、ベルーナドーム) 最後は142キロのフォークで日本ハムの代打水野から空振り三振を奪い、西武・今井達也が自身初の2年連続10勝目をその手でつかみ取った。「昨日(9月30日)武内が先に10勝を決めていたので『新人には負けられないぞ』という気持ちだった」。そう胸を張った。 ■これが勝負の世界…増田達至の最終登板【動画】 直球の最速は155キロ。本来のスピードには足りず調子は自体は良くなかったが、5回1死一、二塁のピンチを二ゴロ併殺打で切り抜けるなど要所を締めた。9回のマウンドには「行かしてください」と渡辺監督代行に直訴。水野の3球目には155キロの速球を投げ込んだ。「ファンの方の大声援が力になり、なんとか力を振り絞って投げ切ることができた」と言葉をはずませた。 開幕投手を本拠地で務め、本拠地最終戦で今季初の完封劇。「僕から始まったシーズン。すごく悔しいシーズンだったが、最後のベルーナドームのマウンドは自分で終わりたかった」。意地で立ち続けたマウンドでもあった。 渡辺監督代行も「投手にとって2桁勝利は違うもの。自分で10勝をつかみ取ったね」とエースの奮闘をたたえた。この日の7奪三振で今季の奪三振は187個。次点で155個のモイネロ(ソフトバンク)と早川(楽天)に大差を広げ、自身初のタイトルとなる最多奪三振も確実にした。(安田栄治)
西日本新聞社