（左から）荻上直子監督、森崎ウィン、小林聡美、堂本剛、綾野剛、吉岡里帆、戸塚純貴

　人気デュオ「ＫｉｎＫｉ　Ｋｉｄｓ」の堂本剛（４５）が１９日、東京都内で２７年ぶりとなる主演映画「まる」（荻上直子監督）公開記念舞台あいさつに出席。共演の綾野剛（４２）、小林聡美（５９）、吉岡里帆（３１）、森崎ウィン（３４）、戸塚純貴（３２）も登壇して盛り上げた。 　日常が○（まる）に侵食されていく奇想天外な物語の主人公・沢田を演じた堂本は「この映画を通して、たくさんの人の今に向かってメッセージを投げかけられたらいいなと思って演じた」とあいさつ。主題歌や劇中音楽も手がけ「初めての映画音楽で、とても難易度の高い仕事だった。ふだん制作している音楽とは違う、いろいろな学びが非常にあった。貴重な経験をさせていただいた」とコメント。司会に向かって「真面目すぎましたかね？」と尋ねて笑いを誘った。 　その後、舞台あいさつ開始から１０分近く経過したところで、綾野が「すいません。ぼくちょっと汗が…一瞬ふいてきていいですか？」と一時退場。堂本は「綾ちゃんと僕は極度の暑がり。廊下もけっこう暑くて、よく生き延びられたな」と気遣いながら巧みにフォロー。約３分後に戻った綾野は「朝からトレーニングをして代謝が上がっていた」と謝罪した。 　映画にちなみ、いま夢中になっている○○を問われた堂本は「あんみつです。急に好きになりました。黒蜜がいいじゃないですか。黒蜜はステージドリンクでいいな」とあんみつ愛を猛アピール。綾野が「ツヨシさん、ふざけてます？」と問いかけると、堂本は「こういうのを欲してらっしゃるかなと思いまして。どっちもできるぞ！」と２つのキャラクターを使い分けて観客を魅了した。 　劇中の印象に残った場面について堂本は「売れないアーティストに価値なんてない」というせりふのシーンを挙げ、「あれはいろいろ考えてしまいましたね。アーティストの仕事もしているので、すごくいろんな考えが巡ったシーンだった」と振り返った。 　さらに、若草画廊で「ぼくが沢田です」とあいさつするシーンについて、試写を見た堂本の知人から「あれは志村（けん）の”間”だ！」と指摘されたエピソードも告白。「そんなつもりでやってないよと、後で見直したら確かに『あたす（私）が～』の間でしたね。注目して見てください」と志村さんの口まねも披露しながら見どころをアピールした。