松本市出身・山崎貴監督「チャンスあることの証」 米アカデミー賞・視覚効果賞 日本作品で初の快挙【長野】
松本市出身の山崎貴監督の喜びの表情です。アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞で「ゴジラマイナスワン」が視覚効果賞の受賞しました。 吉田)日本作品では初めての快挙に信州もわきました。 ■司会 「ゴジラ」 日本作品としては初めて、アカデミー賞の視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」。松本市出身の山崎貴監督は興奮を隠しきれませんでした。 ■山崎貴監督(受賞スピーチ) 「私のキャリアは40年前、『スター・ウォーズ』と『未知との遭遇』を見た衝撃から始まりました。ハリウッドから遠く離れた者にとっては、このステージに立つことさえ手の届かないものに思えました。しかし私たちはここに立っています!」 受賞の発表前、レッドカーペットに姿を現した際には、金色に輝くゴジラのミニチュアも手にしていました。ゴジラマイナスワンはVFXと呼ばれる視覚効果の技術を生かした迫力ある映像が評価されました。山崎監督はこの分野で第一人者とされています。 ■山崎貴監督(受賞スピーチ) 「ハリウッド以外のすべてのVFXアーティストに対して、ハリウッドは耳を傾けており、この賞は誰にでもチャンスがあることの証拠です」 受賞に合わせて松本市の映画館もお祝いムードです。 ■記者 「こちらのゴジラがお客さんを出迎えてくれますよ」 ミニサイズのゴジラが展示されています。館内には受賞を報じる新聞の号外も。慌てて駆けつけた客もいました。 ■伊那から 「(受賞のニュースに)なんか突然スイッチが入って、これから行くぞって。ちょっと間に合わなくてわざわざ高速を飛ばして来ました、はっはっは」 ■安曇野から 「これ見る直前にアカデミー賞とったっていうのを見まして、『あぁ、とれたんだ』と思って。(監督が信州出身で)誇らしく思いました」 松本市出身の山崎監督が作品の最も重要なシーンのロケ地に選んだのが、岡谷市の旧市役所庁舎でした。 ■山崎貴監督(去年のインタビュー) 「本当に素晴らしい建物と素晴らしいエキストラの力を貸して頂いてありがたかったです」 この建物を監督に誘致したのがこちらの方です。 ■諏訪圏フィルムコミッション・宮坂洋介さん 「最初ニュースを見た時にほんとかと、信じられないような気持でした。こういう建物って本当に今少なくなっていて、それが残っていることによってこうして『ゴジラ-1.0』に出会えて、世界に届いたのがすごい不思議な気持ちです」 次に目指すことは何でしょうか? ■諏訪圏フィルムコミッション・宮坂洋介さん 「ぜひ『ゴジラ-2.0』、ないかもしれないですけど、関われたらうれしいですね」 「聖地巡礼」として観光客の増加にも期待しています。 山崎監督は受賞スピーチの最後を去年亡くなったプロデューサーへの感謝で締めました。 ■山崎貴監督 「あまりにも早く亡くなったプロデューサーの阿部秀司さんに伝えたいと思います。 やった!どうもありがとうございます!」