ルクレール、スペインGPでレッドブルの復調を予想。これからは四つ巴の優勝争いが見られる?
フェラーリのシャルル・ルクレールは、ここ数戦苦しいレースが続いていたレッドブルが、次戦スペインGPでは本来の強さを発揮すると考えている。 【リザルト】F1第9戦カナダGP:決勝結果 レッドブルの今季マシンRB20は、先代マシンから欠点をいくつか受け継いでいる。マイアミ、イモラ、モナコ、カナダの4レースで縁石やバンプに苦しんだことでその弱点が浮き彫りとなった。 レッドブルが苦戦する一方で、ライバルたちがマシンをアップデートしたことで接近。優勝争いは一気に接近戦となった。マックス・フェルスタッペンはエミリア・ロマーニャGPとカナダGPでなんとか勝利したが、マイアミGPではランド・ノリス(マクラーレン)のキャリア初優勝を許し、モナコGPではシャルル・ルクレール(フェラーリ)が母国で感動的な勝利を飾った。 しかしF1はこの後、カタルニアやレッドブル・リンク、シルバーストンといった伝統的なハイダウンフォース・サーキットでのレースが続く。 そのためルクレールは、レッドブルがマシンの性能をフルに引き出せるサーキットで、再びリードすると考えている。 「バルセロナのようなサーキットでは、レッドブルの強さがより際立つような気がする」と、カナダGPでリタイアしたルクレールは語った。 「でもどうなるか見てみよう。レッドブルの後ろはかなり接近していると思う」 カナダGPでポールポジションを獲得し、今季初表彰台に上ったジョージ・ラッセル(メルセデス)は、フェルスタッペンがハンドリングに問題を抱えていたにもかかわらずイモラとカナダで勝利を収めたことは、今後のレースでレッドブルが大きな力を持つことを示唆していると語った。 「ここ3戦、彼らがマシンに少し苦しんでいるのは周知の事実だ。それでも、彼らは過去3戦のうち2勝を挙げている」とラッセルは警告する。 「だから、ヨーロッパの従来のサーキットでのレースに戻れば、おそらく彼らは少し前進することになるだろう」 「バルセロナでの彼らのパフォーマンスがどうなるかを見てみる必要があるけど、僕たちが今回見せたペースアップは、僕たちにとって驚きではなかったんだ。ファクトリーで得られたデータが、このアップグレードで大きなパフォーマンスアップができるだろうと教えてくれたからだ」 「バルセロナはみんなにとって興味深いレースになるだろうけど、僕たちは戦えると確信しているよ」 カナダGPで2位となったノリスは、メルセデスも加わって4チームによる優勝争いになるだろうと語った。 「もし今後の数レースでもメルセデスが速ければ、彼らはフェラーリやレッドブル、そして僕たちの戦いに加わることになるだろう。僕たちの人生がよりエキサイティングになるだろう」 「よりトリッキーに、よりストレスフルになる。なぜなら、おそらく8台のマシンがあの位置で戦い、チャレンジしてくるからだ。だから僕たちにとっても見ている人たちにとってもエキサイティングなことなんだ」
Filip Cleeren