LUNA SEA、2012年開催のライブツアーを全国無料放送 約12年ぶりのライブハウス公演で「ROSIER」を熱唱
LUNA SEAが2012年に開催したライブツアー「The End of the Dream ZEPP TOUR 2012『降臨』」が、BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「日曜ゴールデンシアター」にて2月25日(日)夜7時より放送する。約12年ぶりとなるLUNA SEAのライブハウス公演とあって、熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられたという同ツアー。本記事では、幸運なファンだけが体験できたツアーファイナルの内容を紹介する。 【写真】衰えないカッコ良さ…黒を基調とした衣装でクールな表情を見せるLUNA SEA ■2010年に“REBOOT”したLUNA SEAがライブハウスを熱狂の渦に巻き込む LUNA SEAは、RYUICHI(河村隆一)(Vo)、SUGIZO(Gt/Violin)、INORAN(Gt)、J(Ba)、真矢(Dr)の5人からなるロックバンドだ。1989年に「LUNACY」の名で町田プレイハウスを拠点にライブ活動を開始し、翌年にバンドの表記を「LUNA SEA」に変更すると、1991年に1stアルバム『LUNA SEA』をリリース。1992年にMCAビクター(現ユニバーサル・ミュージック)より、アルバム『IMAGE』でメジャー・デビューを果たし、その後リリースするアルバムはミリオンセールスを連発していった。 小さなライブハウスから始まったライブ活動も、日本武道館、東京ドーム、全国アリーナツアーへと徐々に規模が拡大し、不動の人気ロックバンドとしてその名を馳せたLUNA SEA。しかし、2000年に突然の“終幕“を発表。同年12月の東京ドーム公演を最後に、多くのファンに惜しまれながら活動に終止符を打っている。 しかし、2007年12月24日、東京ドームで一夜限りの復活公演「GOD BLESS YOU~One Night Dejavu~」を開催すると、2010年に“REBOOT”(再起動)を宣言。東京ドーム3daysを含むワールドツアーを開催し、本格的な活動を再開した。現在に至るまで日本のロック・シーンを牽引し続けている。 そして今回、BS松竹東急で放送するのは「The End of the Dream ZEPP TOUR 2012『降臨』」の最終日、2012年12月16日に行われたZEPP TOKYO公演だ。2000年に開催されたファンクラブ限定ツアー以来、約12年ぶりとなる国内のライブハウスツアーで、ファンとメンバーが一丸となって盛り上がった熱いライブツアーのファイナルの様子をお届けする。 ■序盤から激しいロックナンバーで観客とともに一気に爆発 ZEPP TOKYOを埋め尽くす観客がメンバーの登場を心待ちにする中、ステージが青い光でライトアップされると、会場にはベートーベンの「月光」が流れ始める。幻想的な雰囲気の中、メンバーが次々とステージ上に現れ、RYUICHIがセンターマイクの前に立つと、ステージが真っ赤な光に包まれる。幻想を切り裂くように「IN FUTURE」の演奏が始まると、2曲目の「Dejavu」では会場が大熱唱し、序盤から最高潮の盛り上がりを見せる。 ライブの合間には、RYUICHIから「新しいLUNA SEAの物語の始まりに、今夜は酔いしれてください」「LUNA SEAというバンドがここから新しい道をまた生んでいく、その生き証人になってくれ!」というファンへの呼びかけもあり、熱狂する会場をさらに煽るように、「G.」「END OF SORROW」「TRUE BLUE」といった楽曲で畳み掛けていく。 その後も、「俺たちは、このZEPP、久々のスタンディングでのツアーを通して、もう一度、一から、新しいLUNA SEAを作ってみたいと、そんなふうに今思っています」「みんな付いてきてくれよー!」と呼びかけるRYUICHI。この4日前となる12月12日にリリースされたばかりの新曲「Rouge」を披露すると、続けて「gravity」「Providence」「FALLOUT」といったラインナップで、会場を“LUNA SEAワールド”へと引き込んでいった。 ■SUGIZOの“ミス”をRYUICHIが優しくフォロー どこか現実離れしたような空気が会場に漂う中、「世の中は今、とっても閉塞感のある時代だけど、俺たちの音楽とみんなのパワーでこれからの時代を、また新しい夢を、見つけていきたいと思います」と語るRYUICHIは、突如ファンに「お前ら、新しい夢見れるかー!」と投げかけて「The End of the Dream」を熱唱。さらに「STORM」「DESIRE」「ROSIER」「TONIGHT」と続く激しいロックナンバーで会場が熱気に包まれ、大興奮の観客を残してメンバーはステージを去っていった。 その後再び姿を現したメンバーたちは、ペットボトルを投げ入れたり、ファンにグッズを渡したり、ひとしきり交流を楽しむと、「I for You」の演奏に入ろうとするのだが、SUGIZOの“ミス”によって会場は大盛り上がり。RYUICHIが「ごめん、俺が午後3時から“今夜今夜”言ってるからちょっと調子が悪くなってしまった」とフォローすると、SUGIZOが舌を出して照れ笑いする貴重なシーンも見られた。 仕切り直した「I for You」でたっぷりとメンバーからの愛を届けると、最後のMCでは「今日は感動したな、みんなに」と語りかけたRYUICHI。「よくぞ10年間温めててくれたな、みんな」「もっともっとでっかい夢を見ていきたいと思うんで、みんなも期待しててください」などと会場へ熱いメッセージを送り、「BELIEVE」「WISH」で全13公演にわたるZEPPツアーの幕を閉じた――。 2024年には結成35周年を迎えるLUNA SEA。10月からは、1994年リリースの『MOTHER』、1996年リリースの『STYLE』という、LUNA SEAの存在を世に示したともいえる2つのアルバムのツアーを現代に再現する“デュアルアリーナツアー”の開催が決定している。