ジャニタレ優遇はいつから? 40周年の「24時間テレビ」の功績と黒歴史
名物企画のチャリティーマラソンでトラブルが続出
そして感動の裏には、数々のトラブルも横たわる。 番組を通して軸となっている名物企画のチャリティーマラソンに関しては、「途中で走ることを止めて車で移動しているのではないか?」といった疑惑が度々持ち上がっており、SNSを駆使して実況を試みる視聴者も。 また、コースが長距離に及ぶため、周辺の道路が渋滞になるなどのトラブルも起こったケースもある。 「『TOKIO』のリーダーの城島茂がランナーを務めた際には、見物する人により、国道が上下線とも大渋滞になる現象も起きました。また、『アンガールズ』がランナーの時には、彼らに触ろうとする野次馬にスタッフが大声で怒鳴りつけたこともあった。確かに危ないという理由はあるにせよ、近隣を使わせてもらっている立場で怒鳴るのはお角違い。『愛は地球を救う』というキャッチフレーズとは真逆のスタッフの態度に批判が寄せられました」(テレビウォッチャー)
15年連続でジャニーズタレントがメイン
さらに、長年にわたって大手芸能事務所「ジャニーズ事務所」のタレントが優遇されるという露骨な構造も問題視されている。 「一部報道によれば、出演者には数百万円から数千万円とも言われるギャラが支払われていると伝えられています。とくに、長時間出ずっぱりのメインパーソナリティーのギャラは高額なうえ、イメージアップにもなる。そんなおいしいポジションをジャニーズのタレントが15年連続で務めているのにも違和感を覚えます。まあ、彼らは若い世代に絶大な人気があり、募金も多く集めやすいということで、局側も重宝しているんでしょうけどね」(前出のテレビウォッチャー) 「寝たきりの老人にお風呂を」や「身障者にリフト付きバスと車椅子を」といった目標を掲げ、40年前にスタートした同番組は、数々の社会貢献を行ってきた。その功績は賞賛に値するが、一方で障害者=感動という図式を視聴者に押し付けてきたのも事実だ。 40周年を迎える「24時間テレビ」だが、果たして今年はどんな“感動”を視聴者に届けるのだろうか? (文責:JAPAN芸能カルチャー研究所)