明大・宗山塁 ラスト法大戦へ準備完了「やり残したことがないように」恒例、感謝のごみ拾いで気合
楽天からドラフト1位指名を受けた明大・宗山塁主将(4年=広陵)が最終カードとなる法大戦前の練習を終えた。優勝の可能性は残っているとはいえ同カードで1敗した瞬間にV逸となる厳しい戦い。練習前には「チーム全体として悔いのないようにやろう」とナインに呼びかけた。 【写真あり】楽天が交渉権を引き当て、ユニホームを着て笑顔の旨山 練習前の午前8時前からは月1回の恒例行事の「ごみ拾い」を部員全員で行った。10班に分かれ府中市内に出かけ枯れ葉やごみを拾った。「府中で野球をやらせてもらった。市民の人に感謝の気持ちでやっています」と宗山も寮近くの道路に出て汗を流した。 ノック、シート打撃、フリー打撃をこなし明大部員として最後になるかもしれない練習を終え「やり残したことがないようにしました」と話した。2日からの法大戦にはDeNAから2位指名を受けたエース篠木健太郎(4年=木更津総合)が立ちはだかる。2年の大学日本代表の遠征で同室となり意気投合。「篠木」「塁君」と呼び合う仲だ。しかし勝負は別。「向こうも気合を入れて来るだろうから、こちらも負けずに打席に立つ」と意気込んだ。 夜は日本シリーズを観戦し同一リーグとなるソフトバンクの投手陣に熱い視線を送る。「試合に出たら、ああいうレベルの高い投手たちと対戦する」と逆に練習へのモチベーションとなっている。 ラスト神宮。「最初は緊張して思う動きができなかったのが、神宮で経験を積んで普段通りのプレーができるようになった。応援してくれた学生やファンの後押しも大きかった」と感謝し、最後の恩返しをプレーでみせるつもりだ。 <“大台”へ現在116安打>西武から2位指名を受けた大商大・渡部聖弥外野手は広陵のチームメート。関西六大学野球連盟タイ記録となる119安打を放った。宗山は現在116安打。「渡部の数字は超えたい」と120安打以上を目指している。