中島貞夫監督一周忌で「くノ一忍法」など放送 三島ゆり子「今、見るときれいでいい映画」
東映で「893(やくざ)愚連隊」「やくざ戦争 日本の首領(ドン)」などを手掛けた映画監督の中島貞夫さんの死去から、6月11日で1年となった。CS東映チャンネルでは「一周忌メモリアル【名匠・中島貞夫監督 特集】」として代表作12タイトルを放送。中島さんの監督デビュー作である「くノ一忍法」から遺作となった「多十郎殉愛記」まで多くの作品に出演した女優・三島ゆり子が思い出を語った。 【写真】中島貞夫との思い出を語った三島ゆり子 ■この人を一人前に 《「くノ一忍法」は性にまつわる忍法を駆使して男忍者と女忍者が戦う物語。際どい内容で演じ手が見つからない中、白羽の矢が立ったのが第7期東映ニューフェースで入社した5年目の三島ゆり子だった》 中島監督は「これは東映の女優が出ないわけにはいかない」というようなことを、シャツからのぞく胸毛までびっしょり汗かいて説明するんですよ。しまいに何を言ってるのか分からなくなって、ただ映画への情熱は伝わってきたので、「やります」と言いました。監督デビュー作ですし、この人を一人前にさせてあげたいという気持ちになったんですね 《三島の方が年下だが、一肌脱いであげた格好だった》 でも宣伝用のスチール写真を撮影したときに、私の着物が脱げたところをいつまでもカシャカシャ撮っていて、私、泣いてしまったんです。そうしたら監督が「いい加減にしたらどうだ」と割って入ってくれて。監督の気遣いももちろんあったと思いますが、撮りたい方向と宣伝スチールの意図に相違もあったんだと思います。私も同じ気持ちでしたので、純粋にうれしかったです 《今回、六十余年ぶりに「くノ一忍法」を観たという》 今、改めて見ると激しさはあまりなく、性的な部分はオブラートに包んで幻想的に描いていますね。きれいでいい映画だなと思いました 《その後、三島は中島組に欠かせない女優になっていく》 「くノ一化粧」で「(マリリン・)モンローみたいにお尻を振って歩いて」と言われたくらいで、あまり俳優に注文をつけない監督。でもこちらが考えて演じると、カットがかかった直後にアイコンタクトで「それでいいよ」と返してくれる、その目が好きでした。だけど時々菅原文太さんなどに説明するときは演技より状況を頭で説明していて、本来は理論派で芸術派なところを感じました ■「やり切った」という感じだった
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