キャセイのA350、日本追加欠航なし 7日までに修理完了へ
キャセイパシフィック航空(CPA/CX)は現地時間9月4日、エンジン部品の不具合が発生したエアバスA350型機の検査進捗を発表した。修理が必要な15機のうち、同日夜時点で6機完了した。残り9機は7日までに終え、運航を再開させる見込み。この影響で新たに7日までの27便に追加欠航が決まったが、日本路線への影響はない見通し。 【写真】キャセイのA350-1000に搭載するトレントXWB-97 エンジン部品の不具合は、2日未明に運航した香港発チューリッヒ行きCX383便(A350-1000、登録記号B-LXI)で発生。同便は出発後に香港へ戻った。引き返しを受け、機体を製造するエアバスと、エンジンTrent XWB(トレントXWB)を製造する英ロールス・ロイス、規制当局へトラブルを報告し、48機あるA350の機材全体の検査を自主的に始め、部品交換が必要な15機を特定した。 A350の検査を受け、4日に追加欠航した5便のほか、5日から7日にかけて追加で22便の欠航を決めた。香港発着の台北、高雄、シンガポール、バンコク、上海の各路線で、近・中距離路線で欠航が発生する。キャセイによるとこれ以上の追加欠航は見込んでおらず、2日から7日までの欠航は計90便が対象となったという。 同型機を運航する日本航空(JAL/JL、9201)は、保有するA350-1000の自主点検を開始。受領済み5機の検査を4日までに終え、異常がないことを確認した。また、国内線機材でエンジンが異なるA350-900も自主点検の対象に加え、5日までに検査を終了する見通し。
Yusuke KOHASE