【キングチャールズ3世S】短距離王国オーストラリアから6頭目の勝ち馬…アスフォーラG1初V
<キングチャールズ3世S>◇18日=アスコット(英国)◇G1◇芝直線1000メートル◇3歳上◇出走17頭 電撃の5ハロンG1は、南半球の「短距離王国」オーストラリアから遠征したアスフォーラ(牝5、H・ドワイヤー、父フライングアーティー)が制した。鞍上はオイシン・マーフィーで勝ちタイムは58秒60。 キングチャールズ3世Sは、昨年まで「キングズスタンドS」の名称で行われていたが、チャールズ国王が75歳になったことを記念し、改名された。アスフォーラは一昨年のネイチャーストリップ以来2年ぶり6頭目となるオーストラリア調教馬の勝利を達成した。 アスフォーラはヴィクトリア州(州都メルボルン)のバララットに拠点を置くドワイヤー厩舎の管理馬。ロイヤルアスコット開催初挑戦だった陣営はこの開催を目標に早めに英国入りし、5月25日にヘイドック競馬場のG2テンプルS(4着)をたたいて、大一番に臨んでいた。 アスフォーラ自身のG1成績は、昨年9月にムーニーバレー競馬場のモイアSで2着(勝ったのは名牝インペラトリス)があったものの、異国の地でうれしいG1初制覇となった。 鞍上を任されたマーフィー騎手は「関係者のみなさんに興奮していますよ。とても勇敢でした。オーストラリアから優秀な馬を連れてきて、長距離輸送をこなし、この大事な日にパフォーマンスしたのです。彼女はなんて素晴らしいのでしょう」と陣営のチャレンジをたたえた。 1馬身差2着は昨年9月のG1スプリントCを制しているリージョナル。昨年のBCジュベナイルターフスプリント覇者で、1番人気に推された3歳馬ビッグイーヴス(牡3、M・アップルビー、父ブルーポイント)は3着だった。