高原はもう秋の気配 雨上がりに水滴をまとった絶滅危惧種が次々に開花
愛知県境にある長野県根羽村の茶臼山高原(標高約1200メートル)で、長野県版レッドリストの絶滅危惧種に指定されているエンシュウツリフネソウが次々と開花している。雨がやんだ2日午前は、愛らしい花びらが水滴をまとい高原を彩っていた。 【写真】高原に秋の訪れを告げるカワチブシも見頃を迎えた
エンシュウツリフネソウは、カエル館・茶臼山高原両生類研究所前の茶臼山登山口周辺に自生している。花は長さ3センチほどで、直径約2センチ。葉の下に隠れるように咲き、しゃがんで探さないと見つからないほど小さい。
高原一帯には他にも、秋の訪れを告げるカワチブシやツルニンジンの花が見頃を迎えている。同研究所長の熊谷聖秀さん(74)は「最近の日中の気温は20度前後で飯田市内より10度も低い」と話し、秋の気配を感じていた。