第93回選抜高校野球 智弁学園、パワーの源は「間食」 肉、白米ぎっしり /奈良
<センバツ2021> 厳しい練習に加え、選手らの成長に欠かせないのが食事だ。智弁学園では朝昼夕の3食に加え、「間食」をとる。毎年9月~翌年5月の間、練習の合間に白米と肉を食べ、特にやせやすい冬に体力をつけるのが目的だ。この間食こそ、投げる球に勢いをつけ、打球の飛距離を伸ばす。 から揚げ、焼き鳥、ショウガ焼きに豚の角煮――。2~3リットルの特大容器におかずと茶わん3杯ほどの白ご飯をぎっしり詰め、ベンチで黙々と箸を進める。1食で2合を平らげることも。大坪廉選手(1年)は「入学して体重が7キロ増えた。一時は動きづらくなるが、それでも体を大きくしないと」と一生懸命だ。 習慣化したのは2015年の秋。間食でオフシーズンの体作りに励んだ選手らは16年のセンバツで初の全国制覇を遂げた。多い日は間食を入れて7食とり、12キロ増やしたという足立風馬選手(2年)は空になった容器を手に「まだ食べられる」と笑顔。底なしの食欲と間食が、選手のはつらつとしたプレーの源だ。【林みづき】