手塚治虫文化賞短編賞受賞の益田ミリ 漫画家の日常を描いた『ツユクサナツコの一生』が話題
2024年4月22日、益田ミリの感動作『ツユクサナツコの一生』が第28回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し 、受賞発表直後に3度目の重版が決定した。手塚治虫文化賞は日本マンガ界の巨星・手塚治虫氏の業績を記念し、マンガ文化の健全な発展に寄与することを目的に1997年に創設された。 【写真】益田ミリ『ツユクサナツコの一生』中面3話分を試し読み 『ツユクサナツコの一生』は、主人公である32歳の漫画家ナツコの日常を描いた作品。著者にとって最長編となるこの漫画は、ナツコが「今」を描き出すことで世界と自分自身、そして他人との関係性について考察する。 本作の主人公は、マスク生活2度目の春を過ごす、32歳・漫画家のナツコ。ナツコは日々感じるモヤモヤ、社会の仕組み、アルバイト先に来たおじいさんのこと、戦争のこと、コロナで大学生活がままならないバイト仲間のこと……。描くことで、世界と、誰かと、自分と向き合えるから。“わかり合える”って、どうしてこんなに嬉しいんだろう、と、「いま」を漫画に描く。益田ミリにとって最長編の、落涙必至の感動作となっている。 本書は3話分の試し読みを公開中。新潮社の公式サイトから可能となっている。ぜひチェックしてみよう。
リアルサウンド ブック編集部