マテンロウ・アントニー、人気アーティスト「ジャスティン・ビーバー」から呼びかけられても無視を決め込むトホホな理由
8月25日放送の『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)に、お笑いコンビのマテンロウ・アントニーさんがゲスト出演していました。 同番組MCの上沼恵美子さんから、芸能人との旅行ツアーがあれば「アントニーは(ファンが多数)来るんちゃう?」とふられると、アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフのアントニーさんは「僕とラスベガス。ありますか? でも全然(英語が)しゃべれないんで、なんの案内もできないです」と答えてスタジオを沸かしていました。 続けてMCの高田純次さんに「(外国人)観光客から英語でしゃべりかけられるでしょ?」と聞かれたアントニーさんは、「めちゃくちゃしゃべりかけられますけど、『ソーリー アイム ジャパニーズ』」と言って、いつも申し訳ない感じで受け答えしているそうです。 筆者は以前、アントニーさんにお話を伺っています。アントニーさんは中学1年生のとき、英会話教室に行ったことがありました。 「英検5級に落ちて周りからバカにされて。親にも『英会話教室に行っておいたほうがいい』って言われて。それで行ったら、その日に僕がドアを開けた瞬間『外国人講師の先生が来た』と思って生徒全員が立ち上がったんですよ。それが僕は気まずくて。そっから英語を学んでないんです」 英語が苦手なアントニーさんですが、元ヤクルトスワローズ・バレンティン選手と交流があると言います。 「バレンティンとはブラザーです。もともと僕がヤクルトの山田哲人選手と仲がよくて、バレンティンを連れてきてくれて。バレンティンは日本語をほぼしゃべれないんですけど、バレンティンと飲んだらいつも僕の隣にいるんで。不思議とおちつくんですかね(笑)」 英語がしゃべれないアントニーさんは、どうやってバレンティン選手とコミュニケーションを取っているのでしょうか。 「酒飲んで飯食うしかないです。『イェイ!』とか言いながら。でも、やっぱりそれではもたないみたいで、バレンティン先にいつも帰ります(笑)」 世界の人気アーティストとも、アントニーさんは会う機会がありました。 「音楽番組のレギュラーをやっているときがあって。その番組で、僕が海外アーティストにインタビューするんです。最初向こうは僕が通訳で、通訳さんが日本のタレントだと思ってるんですよ。だから『え?君、英語しゃべれないの?』みたいな。『ノーノー、アイム ジャパニーズ コメディアン』『いやいや、おまえ英語しゃべれるだろう』みたいになるんです。 その番組を通じて業界の人と仲よくなったことで、海外アーティストに会わせてもらって。テイラー・スウィフトはインタビューとかじゃなくてプライベートで会わせてもらったんですよ。 ただ、しゃべること1個もなかったです(笑)。テイラー・スウィフトもしゃべることもないんで写真撮って終わらせようって感じでした」 SNS総フォロワー数4億人を超える人気アーティストのジャスティン・ビーバーとも会ったそうです。 「ジャスティン・ビーバーはファンの人たち限定100人がライブ前に会えるみたいなのがあって。そのとき、ファンの人たちとジャスティンは写真を撮っていたんですけど、ジャスティンはめんどくさそうで。 僕が最後に写真を撮ったんですけど、いちばん最後に唯一英語がわかりそうな奴が来たんで、ジャスティンがなにか僕にしゃべりかけてきたんですよ。 でも、僕は英語がわかんないので無視して帰ろうとしたんです。そしたらジャスティンが「HEY! HEY!」って。世界のジャスティン・ビーバーが話しかけてるのに何で無視してんだよ!なんだコイツみたいな(笑)。そのまま無視したらマジで変な空気になってました」 国際化が進むなか、英語がしゃべれるほうが確実に有利。しかし、芸人・アントニーとしては英語がしゃべれないほうが面白い。芸人という職業は不思議ですね。 インタビューマン山下 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。