掛布チルドレンは、なぜ1軍から消えたのか?
長いシーズンを考えると、チームの戦力、編成のバランスが崩れる時期というものが必ずやってくる。故障や不調……などの波は、ついてまわるものだ。そういうときにこそ、チーム層の違いというものが、如実に勝敗を分けていく。上の穴を埋めるための戦力をどれだけ底上げできるかが、阪神の課題だったが、いつでも出陣準備OKな若手の“二次戦力”は育ちつつあると思う。彼らは、今春の開幕1軍からは、外れるだろうが、私は1年を戦うための戦力としての底上げはできたと考えている。そして、選手自身も自信を持っていい。 ファームの開幕は一足先に21日から始まるが、“掛布チルドレン”の戦いは、開幕1軍から外れたところからスタートするのである。 (文責・掛布雅之/阪神DC、評論家/構成・本郷陽一)