〔東京外為〕ドル、152円台前半=持ち高調整の売りで下落(5日午前9時)
5日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日本が祝日となった前日の海外市場で、米大統領選を控えた持ち高調整の売りがやや強まり、1ドル=152円台前半に下落している。午前9時現在、152円25~26銭と前週末(午後5時、152円56~57銭)比31銭のドル安・円高。 前週末の海外市場では、米雇用統計の結果を受けて上下した後、終盤は米長期金利の上昇に支援され、153円前後に水準を切り上げた。日本が祝日となった前日は、アジア時間に時間外取引で米長期金利が低下していったん151円台半ばに下落した後、152円台前半に浮上。欧米時間もアジア時間と似た値動きで、ほぼ下にいってこいだった。 連休明け東京時間の早朝は152円前後で取引された。連休前夕方との比較ではやや下落した。前日の海外市場では、米大統領選をめぐってハリス氏有利の世論調査を受け、トランプ氏勝利を見越してドルを買っていた向きの調整売りがやや優勢となった。 東京時間は「連休明けの実需筋の売り買いで上下しやすいが、実需筋の取引が一巡した後は方向感は出にくいだろう」(為替ブローカー)とみられる。米大統領選の結果を見極めるムードが強く、「積極的には動けない」(FX業者)と指摘され、152円台前半を軸としたレンジ圏内での値動きにとどまる公算が大きい。 ユーロも対円は下落。対ドルは小高い。午前9時現在、1ユーロ=165円55~56銭(前週末午後5時、165円77~77銭)、対ドルでは1.0873~0873ドル(同1.0867~0867ドル)。