「お話できる事は告発を受けてる身なのでありませんよ」知床沖での観光船沈没事故 乗客の家族30人が桂田社長らに対し集団提訴へ
北海道知床半島沖で、観光船「KAZUⅠ」が沈没し、26人が死亡・行方不明になった事故から2年が経ちました。 乗客家族30人は、来月下旬にも運航会社と社長に損害賠償を求めて提訴する方針です。 事故から2年が経つのに合わせ23日に開かれた追悼式典には、観光船「KAZUⅠ」の運航会社「知床遊覧船」桂田精一社長(60)からの供花はありましたが、社長本人は姿を見せていませんでした。
この事故は、2022年4月23日北海道知床半島沖で、斜里町ウトロから出航した観光船「KAZUⅠ」が沈没したものです。 乗客乗員20人が死亡、いまも6人の行方がわかっていません。
海上保安庁は、22日から3日間沿岸の集中捜索を行いましたが、手がかりを見つけることはできませんでした。 事故をめぐっては、国の運輸安全委員会による事故調査報告書で、運航会社の安全管理体制の不備が指摘されていました。
弁護団によりますと、乗客24人のうち14人の家族、あわせて30人は「知床遊覧船」と桂田社長に対し、損害賠償などを求めて札幌地裁に集団訴訟を起こす方針です。 損害賠償と慰謝料の総額はあわせておよそ10億円になる見通しです。 「お話しできる事は告発を受けてる身なのでありませんよ」
事故から2年が経つのを前に、HBCの取材に対してこう答えた桂田社長。 乗客家族の提訴は5月下旬にも行われる見通しで、行方が注目されます。
北海道放送(株)
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