【LiLiCoのこの映画、埋もらさせちゃダメ!】『異人たち』を観て、声が出なくなるほど本気で大泣きしてしまいました
もはや説明なんていらない、観てもらえば大爆笑確実です
さて、もうひとつは、『キラー・ナマケモノ』。タイトルからしてお察しだとは思いますが、おバカな笑いをお約束するパニックホラーです。 パナマのジャングルで捕獲されたナマケモノが、アメリカに密輸されます。そのナマケモノを怪しい業者から買い取ったのは、なぜか女子大生のエミリー。彼女は地味な学生寮生活を送っており、陽キャの寮生たちがSNSでかわいい写真を投稿してはバズっているのを見て焦っていました。 そこで、彼女はSNSの「イイね!」を大量獲得できるかわいいペットを飼うことにしたのです。ところが、そのナマケモノは、実は殺人ナマケモノ。ペット業者を惨殺し、何食わぬ顔してエミリーのペットになり、学生寮のマスコットとなるのですが……。 もはや説明なんていらない、観てもらえば大爆笑確実のパニックホラー。だって、ナマケモノが暮らしていたジャングルでのシーンで、ワニよりも強いってことが分かっちゃうんですから(笑)。 実はこのナマケモノ、CGじゃありません。アニマトロニクスのパペットで、異様なまでにリアル。なので、SNSの映えしか考えていない女子大生たちが群がるのも超納得。ちなみにバズるためには、かわいい動物と一緒に自撮りするのがいいそうですよ(笑)。 映えだけを考えて写真をSNSにアップする風潮は、私はあまり賛同しがたいんですが、エミリーをはじめとする若い人たちがハマる理由は分かります。ただ、後先考えようよ……とは言いたい。その場のマウントの取りあいのためだけに、一生残るインターネットを軽く使うのはいかがなものかしら、というところも考えさせられます。 『キラー・カブトガニ』や『ゾンビーバー』など、タイトルが秀逸なこのテの作品、以前もありましたよね。こういうくだらなさ、最高じゃないですか。学生がやることを笑って見ていられる大人の皆さん、ぜひともお酒を片手に爆笑して! (C)2023 20th Century Studios. All Rights Reserved. (C)2023 Slotherhouse TM All rights reserved 取材・文:よしひろまさみち 撮影:源賀津己 『異人たち』 上映中 『キラー・ナマケモノ』 4月26日(金)公開 ■LiLiCoプロフィール 1970年11月16日、スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、芸能界へ。01年からTBS『王様のブランチ』に映画コメンテーターとして出演するほか、女優、ナレーター、エッセイの執筆など幅広く活躍。