「誰か助けて」新宿タワマン刺殺 男にストーカー逮捕歴も…部屋に女性写真ボトル4本
8日、東京・新宿区のタワーマンションの敷地内で女性が刃物で襲われた事件で、 亡くなったのは平澤俊乃さん(25)と判明しました。 【画像】容疑者の部屋には誕生日を祝うシャンパンボトルも SNSに残された愛車との思い出
■逮捕男「俺はストーカーじゃない」
目撃者 「ずーっと叫んでいました。『誰か助けて。誰か助けて』って」 事件直後、マンションの敷地には、女性ものの厚底のサンダルが残されていました。 目撃者 「日常では聞かないような叫び声、男の人の」 「男の人が女の人か分からないが、誰かに蹴りを入れて、『俺はストーカーじゃない』と言っていて」 女性の腹や首をナイフで何度も刺したとして、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、和久井学容疑者(51)です。和久井容疑者は「体を傷だらけにしようと思って刺した」と供述しています。 その後、死亡した女性は、現場となったマンションに住む平澤俊乃さんと判明しました。現場は、新宿区内の60階建てタワーマンションです。 和久井容疑者は事件前日に車でやってきました。日付が変わった午前3時すぎ、平澤さんが1階のコンビニ店から出てきたところで声をかけると、平澤さんが大声をあげながら走って逃げたため、刺したと供述しています。
■手放した愛車…部屋にはシャンパンボトル
フードデリバリーの仕事をしていた和久井容疑者は両親と3人で、神奈川県川崎市で暮らしていました。 和久井容疑者の父親 「『きのう行ってくるよ』って言って。それっきりなの。けさテレビで見てびっくりした」 8日、父親が和久井容疑者の部屋の様子を見せてくれました。 部屋の布団はたたまれていて、室内はきれいに整頓されています。テレビの上には、大きなポスターが2枚。人気K-POPアイドルのファンだったといいます。 別の部屋には、壁一面に趣味が詰まった棚があります。学生時代から好きだったという車やバイクの模型が並びます。 和久井容疑者の父親 「これ乗ってたかな」 「(Q.NSX?)そうです」 1990年から発売され、現在は生産が終了しているホンダ「NSX」。今では中古車価格が1000万円を超える高値で取引されているものもあります。 SNSにも愛車との思い出がずらり。しかし3年前、和久井容疑者のフェイスブックには「20年9カ月乗ったNSXを手放しました」と投稿されていました。 実際、8日の事件現場に止まっていたのは、軽のワゴンでした。愛車を手放した理由について、和久井容疑者の父親は次のように話しました。 和久井容疑者の父親 「結婚の話までしてたんだよね。秋には結婚するなんて。車もバイクも売って、何千万円か渡したみたい」 「キャバクラみたいな店。店の女の子みたいね。足りないから、『サラ金から800万円~900万円借りて渡した』なんて言ってた」 こうした話は、あくまで和久井容疑者側の言い分です。 趣味の棚には、こんなものも。誕生日を記念したシャンパンボトルなどが4本並びます。パッケージには同じ女性の写真と名前が入っていました。