世界の観光名所が海に沈む!? 環境破壊を続けた“最悪の未来の姿”に「ショック」衝撃の研究予測が話題
毎年4月22日はアースデイ。環境破壊や気候変動、海面上昇など、地球にまつわるさまざまな問題について今一度向き合い、ひとりひとりが日常生活における行動を考え直すことが求められている。さまざまな統計や数値などのデータが現在、そして将来の地球の危機を物語っているけれど、「なんとなくイメージがわかない」と、自分事として捉えられない人もいるかもしれない。そんななか、ある研究グループが視覚的に示した“世界の最悪の未来”が注目の的に。
話題を集めているのは、非営利の気候研究グループ「Climate Central」によるプロジェクト“Picturing Our Future”が示した2つの未来。人間がこれまでの生活を維持し地球を3℃温暖化させた場合の世界の姿と、CO2排出量を大幅に削減し「温暖化を1.5℃に抑える」というパリ協定で採択された目標に向けて努力した場合の世界の姿を予測し、その差をビジュアルモデルで提示している。
専門家による査読を経た研究を用いた“Picturing Our Future”は、地球を3℃温暖化させた場合、モロッコ、キューバ、インドなどにある観光名所が海に沈んでしまうと予測。日本も例外ではなく、世界最大級のプラネタリウムドームを備えた名古屋市科学館前の周辺一帯が水没する衝撃的な未来も。ウェブサイトには「この10年間の気候やエネルギーに対する選択は、今後数百年にわたる海面上昇に影響を与える」「私たちはどの未来を選ぶのだろうか？」という文言が添えられている。
「たった1.5℃違うだけで……」と思うかもしれないけれど、そのわずかな差が地球や人間の生活に与える影響は甚大。未来に大きな変化をもたらすのは、日々の小さな積み重ね。節電、徒歩や自転車での移動、フードロスの削減、リサイクル、環境に配慮した選択など、CO2をはじめとする温室効果ガスを減らすために今すぐ始められるアクションがたくさんあることを改めて覚えておきたい。
