「ヤバい人かも」…引っ越しシーズン増加する隣人トラブル《危ない隣人》「目からうろこ」の対処法
注意したら、6人に1人が攻撃的な反応を示す…当人同士でのやりとりはNG
隣人トラブルには「隣や上階の音がうるさい」というものと、「うるさいと言われているけど心当たりがない。どうしたらいいか」という相談があり、その割合は半々だという。隣人トラブルには、自分が被害者になる場合と、自分が訴えられる場合がある。隣人が神経質だと、ふつうに暮らしているつもりでもクレームをつけられることがあるのだ。 このような隣人トラブルに巻き込まれた場合、どうしたらいいのか。 「隣人と特別に良好な関係が築けている場合は別ですが、基本的に当人同士でやりとりするのは避けたほうがいいでしょう」 八戸工業大学名誉教授の橋本典久氏の研究によると、相手から注意を受けたとき、約6人に1人が反発型反応といって、苦情を言ってきた相手にきつい言葉を返すなど攻撃的な反応を示すという。 生活音など自分では相手に迷惑をかけているという自覚がないときは、注意を受けて、ついムッとなることもあるかもしれないが、駐車場など明らかに白線からはみだして、隣の車が出しにくくなっている場合でも、「これぐらいいいじゃないか」と聞き入れないケースもあるとか。 「このような反応を示された場合、たいていの人は言葉を失ってしまうか、売り言葉に買い言葉で喧嘩になってしまい、解決に至りません。クレームを言うときは、管理会社など第三者を入れることをおすすめします」 前述の柔軟剤の匂いが気になるなど明らかに理不尽な要求に対しては、 「過剰な要求は聞き入れる必要はありません。聞き入れてしまうと、次から次へと要求されることがあるからです」 このような場合も管理会社などの第三者に相談したほうがいいという。 昔は引っ越したら向こう三軒両隣、集合住宅の場合は左右上下の部屋には挨拶に行ったものだが、最近はそういう風習も薄れてきた。しかし、 「小さな子どもがいて、足音や声で迷惑をかけてしまうかもしれないとき、在宅勤務で音を出す可能性があるときなどは挨拶に行くことが有効な場合もあります。良好な関係を築くことはもちろん、正しいコミュニケーションを取ることがトラブルを避けるためにはいちばん大事なことです」 取材・文:中川いづみ
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