静岡大会「1回戦屈指の好カード」 島田商、因縁相手に最後まで粘り
(6日、高校野球静岡県大会1回戦 聖隷クリストファー5―2島田商) 栗田怜旺選手(1年)の適時打で3点差に追い上げた九回裏2死一、二塁。守備交代でめぐってきた好機に松永大翔主将(3年)は「いい場面で回してくれた」と打席に入った。走者をかえそうと懸命に振り抜いたバットは空を切り、試合終了となった。 【写真】聖隷クリストファー―島田商 四回裏1死満塁、島田商赤堀の内野ゴロで三塁走者松山が本塁を突くがアウト。捕手井上=2024年7月6日午前10時5分、島田、斉藤智子撮影 昨夏、昨秋の公式戦で互角に渡り合いながら、競り負けた因縁の相手。抽選会で対戦が決まると「1回戦屈指の好カード」と注目され、「最後の夏の今度こそ勝つ」と意気込んで臨んだ。 この日は1年生から3年生までベンチ入り選手20人中18人が出場。適時打を含む3安打と気をはいた同学年の鈴木照季選手(3年)に代わり、九回表から二塁の守備についた。「全員野球で最後までプレーできた。悔いはない」と、後輩に雪辱を託した。(斉藤智子)
朝日新聞社