山下幸輝、『アンチヒーロー』での経験を「今後の糧に」 菊池役の裏設定も明かす「作中には出てきませんが…」
■野村萬斎の目力に完敗!?「台詞がなくてもパワーを感じる」 当然ながら、萬斎との共演シーンも多いが「台詞量的には萬斎さんの方が断然多いし、僕は台詞のないシーンも多いのですが、いつも目で負けそうになります(笑)。だから台詞がない瞬間こそ、自分が一番耐えなければいけないのですが、萬斎さんは目で訴えている感が圧倒的で、台詞がなくてもパワーを感じます。今のところ連敗ですが、まだ撮影はあるので、なんとか勝ち越したいです」と意欲を口にするも、「伊達原は、たぶん目の奥が笑ってないので、すごく恐怖感を与えます。 菊池はそういうタイプではないので、とにかく真っ直ぐに伊達原を見ていくしかないなと」と従順な部下に徹していると言う。 これまで撮影した中で印象に残っているのは、クランクイン日に撮影した木村佳乃演じる緑川歩佳検察官と共演したシーンだそうで「3話のシーンですが、めちゃめちゃ緊張しました。菊池が最初から本をバーンって投げて、ちょっと気持を上げていかないといけない芝居だったので」と述懐。 木村の印象については「いるだけで明るくなる存在」とその人柄を称える。 「木村さんはまず『おはようございます』から、すごく高いところにいらっしゃるんです。テンションが高いとかではなく、太陽みたいな感じで『今日は頑張れそう』というパワーをもらえます。だから今日は少し眠いなとか朝が早いなという時でも、木村さんがいらっしゃるだけで、なんか今日は気持ちがいいなと切り替えられます」
北村匠海&堀田真由との写真撮影で「気持ちがほぐれた」
また、明墨法律事務所の弁護士である赤峰柊斗役の北村匠海や紫ノ宮飛鳥役の堀田真由との共演エピソードについても聞くと「初めて法廷シーンを撮影した時、一緒に写真を撮ってくれました」と笑顔を見せる。 「北村さんと堀田さんとの共演ということで、すごく緊張しながら入ったので、ちょっと気持ちがほぐれました。堀田さんとは『よるのブランチ』で 一緒に現場レポみたいなことをさせていただきましたが、すごく落ち着いていてふわふわした雲のような印象の方で、一緒にいて居心地がいいなと思いました。これまで共演したのは法廷シーンのみですが、お二方とも台詞を間違えることがないので、入念に準備をされてきているなと感じ、やっぱりすごいなと感心しました」 予測不能のストーリーテリングで毎回視聴者を驚かせいる本作。SNSでもかなり反響を呼んでいるが、山下自身にもその魅力を感じているという。 「たくさん伏線を張っていくドラマですが、全部、予想を裏切っていくところがめちゃくちゃ魅力的だなと思います。視聴者の方が『きっとあれはこうだろう』『いや、こうじゃない?』といろいろと考察したものを全部パーンと裏返していく。エンターテインメントとしてめちゃくちゃ面白いなと思います」 もちろん、菊池も張り巡らされた伏線の一端を担っている。山下は「4話で伊達原さんに『ちょっと君、頼みたいことがあるんだけど』と言われたところから、すでに伏線が張られています。そこから5話、6話で菊池がこそこそと何かをしていましたが、この先もどんどん動いていきますので、今後も菊池のことを見守ってほしいです。僕自身も裏切りと伏線と、明墨さんの言葉を毎週楽しみにしているので、これからもシンプルにドラマを堪能してほしいなと思います」と視聴者にメッセージを送った。 ■山下幸輝 2001年11月7日生まれ、大阪府出身。2020年に第33回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」のファイナリストとなる。TBS系火曜ドラマ『君の花になる』(22)でボーイズグループ・8LOOMのメンバー役を務め、楽曲リリースやライブ活動も行った。ドラマの主な近作は『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(23)、『夫婦の秘密』(24)など。主演映画『マンガ家、堀マモル』が2024年夏に公開予定。 (C)TBS
山崎伸子