【バレー】ネーションズリーグ男子第2週 石川祐希、高橋藍が戻る中で、あえて見たい甲斐優斗
日本とは対戦がないが、ブラジル版甲斐選手とも言える、OHルーカス・ベーグマン(ポルトガル語読み。英語ではバーグマン)にも注目したい。姉は女子代表のOHジュリアだ。彼は昨年の五輪予選にベテラン、レアルがリハビリの遅れで欠場したため、急遽、繰り上げでメンバー入りした。わずかな出番のみで終わってしまったのだが、その後の国内のスーパーリーグで急成長し、堂々と福岡大会に名を連ねた。204cmから繰り出すサーブ、スパイクがどこまで通用するのか。彼もこのVNLでもっと経験を積み、パリ五輪のメンバーを目指す。ブラジルチームは、セッター、ブルーノがふくらはぎのケガで福岡大会はプレーしないと発表され、急遽、代わりのセッターが日本へ向かった。軽傷とのことだが、五輪前に大事をとることになり、日本でファンも多いので残念だ。
追われる立場の日本
日本は世界ランキング4位で2週目に入ったが、昨年まではひとつでも上を目指すという立場だった。今年はランキングが下のチームの挑戦、しかも五輪出場をかけた挑戦を受けて立つという違った立場になる。イランは4連敗といえど内容の濃い試合をしており、乗ってくると手ごわい相手だったが、要所で日本が締め3-0で突き放した。ドイツは五輪予選で大活躍したグロゼルを福岡大会に入れてきた。監督によれば、グロゼル他数人はまだ調整段階ということで、どの程度日本戦に出てくるかは未定だ。グロゼルがひとりでチームを引っ張るのではなく、MBはじめ全員でブロックでリズムを作って彼が切り込んでいくので、日本は相手ブロックに序盤でつかまらないように進めていきたい。 ポーランドに関しては、誰がメンバーであろうと向かっていくだけだ。日本を離れたクレク、新しくSVリーグに来るシリフカが見れるのは嬉しい限りだ。開幕4連勝と波に乗るスロベニア。日本では昨年、五輪予選で敗れているだけに、同じことは繰り返したくない。ここはリベンジに向け、必死になってくるだろう。サーブランキング上位にいるロプレット、シュターン、チェブイなどに崩されないよう要注意だ。
日本男子の第2週試合予定(開催地、福岡県北九州市)
日時は日本時間 6月4日 午後7時20分 対イラン 6月5日 午後7時20分 対ドイツ 6月7日 午後7時20分 対ポーランド 6月8日 午後7時20分 対スロベニア バレーボールネーションズリーグ公式サイト:volleyballworld.com
唐木田 真里子