出来たてワインを堪能 栃木・足利のココ・ファームで恒例の収穫祭
障害者支援施設こころみ学園が運営する栃木県足利市田島町のワイン醸造所「ココ・ファーム・ワイナリー」で16日、秋恒例の収穫祭が始まった。来場者はブドウ棚の下で、出来たてのワインを堪能した。17日まで。 【動画】ココ・ファーム・ワイナリーで収穫祭 5500人がワイン堪能 足利 同ワイナリーがある急斜面は1958年、中学校障害児学級の教員だった故川田昇(かわたのぼる)さんと教え子たちが開墾。69年に「こころみ学園」と命名し、知的障害者更生施設として開所。80年に園生の保護者らが出資して、同ワイナリーを設立した。生産されるワインは2000年の九州沖縄サミットで採用されるなど、その品質が高く評価されている。 収穫祭はアーティストの生演奏を聴きながらワインを楽しむ催しで、ことしで41回目。初日は県内外から約5500人が訪れ、開墾から66年目を迎えたブドウ畑の斜面に座り、ワインや料理を味わった。 夫婦で訪れた那須塩原市南郷屋4丁目、美容師田中年子(たなかとしこ)さん(60)は「ワインは滑らかな口当たりでおいしい。このロケーションで飲めるのは最高です」と喜んでいた。